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些細な事だった、でもまさかあんなことになるとは思ってもいなかった。
あるオフの日の事
祐希さんの家に俺は来ていた。
いつものようにソファーに座り楽しく話し、
雰囲気によってはこのままなんて思っていた。
ところが今日は違った。
「もう!!だからなんで 藍は いつもそうなの?」
「何がですか?」
俺と祐希さんは喧嘩をしてしまった。
理由は些細なことだった。祐希さんとお揃いで買ったコートから知らない人の香水の香りがしたから。
「別に、俺だってその人に近づきたくて近づいた訳じゃないし?それに、俺が好きなのは藍だけなんだよ?」
「それくらい分かってますよ!!でも、恋人である俺からしたら知らない人の匂いをつけてくるのは嫌なんですよ!!」
本当はこんな事言いたくなかった。でも祐希さんが大好きだからこそ酷い事を言うのが止まらなくなった。不安になるから、不安にさせて欲しくないから、素直にそんな気持ちを言えばいいのに俺はいえず、酷い言葉をべらべらと言い続けた。すると
「それでも仕事だからしょうがなくない?」
祐希さんがそう一言言うと同時に
俺の怒りは 頂点に達した
「そうですか…なら好きなだけ知らない人の匂いつけてきてください?俺はもう知りませんから!!」
そう言うと俺は荷物をまとめ
祐希さんの家を飛び出した。
「あっそ、藍なんて知らないから。」
そしてとにかく祐希さんから離れたかった
俺は 無我夢中で 走り出した。