珠那 様のリクエスト
注意書き
・イギリス愛され要素
・イギリスが女性で男装女子
・ブリカス等の単語
登場人物
・G7+韓国、北朝鮮、ロシア、中国
イギリス指定
G7での会議を終え、帰りのしたくをしている。荷物を纏め、騒ぐ彼等に背を向け歩き出そうと_
「おーい!親父ィ〜!」
勢いよく走ってきて私の方を掴んだのはアメリカだった。
「痛ッ!何するんですか…」
軽く顔を歪め、痛いというアピールをするが、彼に理解は無理そうだ。
「こんくらい別に大したこと無いだろ!」
「意味不明なんですよ…」
「お父さん!」
これまた勢いよく走ってきてのはカナダ。にこと子供の様な笑顔で抱きついて来た。
「重いですよ…カナダ…」
「あッごめん!」
と言い大人しく引き下がってくれた。
「全く…私はもう帰るので…」
「じゃあ〜!俺も一緒に行くー!」
「僕もッ!」
「えぇ…まあ、良いですけど…」
そうやって話していると、
「Bonjour~!(こんにちは〜!)ブリカス!」
「失礼な奴ですね…」
軽く睨むような仕草をしておく。
「私も同行させて貰うよ」
見た目こそ中性的だが、声は割と低く有無を言わせない様な態度が嫌いだが、私が一番信用を置いている奴だ。
多分、私が女性と言う事にも気づいている。しかし、何か言わないのは彼なりに優しさだろう。
「まあ、良いですが…」
「やった〜」
「イギリス〜!僕と一緒に行こ?」
「ちょッイタリアッ!?」
ヘラへラと笑いながら近づいて来るイタリアと止めようとするドイツの姿。
こちらに向かって歩いてくる日本も少し遠くに見える。
「皆さん…」
はは…と乾いた笑いで近づいて来た。
最終的に皆で帰る事になってしまった。
建物から出てしばらく歩いていた時、少し遠くに韓国がいるのが見えた。
「안녕하세요!(こんにちは!)」
にこっと微笑みかけ、こちらに手を振ってきた。
帰る所と言うから一緒に行く事になった。
またしばらく歩くと中国、ロシアおまけに北朝鮮もいる。
「你好(こんにちは)英国」
怪しい笑みで近づいて来る。ロシアと北朝鮮は無言でこちらを見つめるだけだ。
「Hello(こんにちは)」
紳士として、軽くお辞儀をしておく。
「おいおい、親父は俺のだからな!」
牽制するように言い。
そうやって言い合っていると、急に肩が冷たくなった。ポツポツと雨が降り徐々に身体を冷やしていく。思ったより強く、あっという間にびしょ濡れに。風邪をひいては、という事で屋根の下で雨宿りをする事にした。
「嗚呼…思ったより強いですね…」
服が肌に張り付き気持ち悪くて仕方ない。視線に気づいて、元を見ると他の国々。
「お前…女なんだな」
そう、誰かが言ったので、
「…私は紳士ですよ」
そう返した。
その後よく聞けば、フランスとイタリアと韓国は前から気づいていたらしい。
コメント
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(´,,•﹃ •,,`) ハワァ~♡最高です、ありがとうございました!