テラーノベル
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ピチャ、ピチャ、と何かが滴る音が周囲に響く。
「くっそ……何なんだよ……」
――遡ること数十分前。
四季「ああ〜めんどくせ〜」
無陀野「無駄口を叩くな」
四季「はいはい」
皇后崎「はぁ…」
無陀野「今回の任務は単純だ。
鬼がいたとされる廃ビルを確認するだけだ」
四季「“だけ”って言うやつほど、だいたい面倒なんだよなぁ」
皇后崎「愚痴ってる暇があるなら、足を動かせ。」
無陀野「……着いたぞ」
四季「え、もう? 思ったよりボロいな」
無陀野「文句を言うな。仕事だ」
四季「はいはい。どうせ中はもっと最悪なんだろ」
三人の前に、打ち捨てられた廃ビルがそびえ立っていた。
窓は割れ、内部は闇に沈んでいる。
四季「うわ、気味悪いな」
皇后崎「さっさと中に入るぞ」
四季「あ、待てっ置いてくな!」
無陀野「静かにしろ、敵が潜んでるかもしれない」
そう言いながら三人は薄暗い廊下を進んでいた。
——その時だった。
足元で、かちりと乾いた音がした。
四季「……ん?」
次の瞬間、床に淡い光が走る。
四季「うわ、ちょ——!」
桃「……あ、踏んだ」
振り向くと、少し離れた場所に桃が立っていた。
いつの間に現れたのか分からない。
四季「は?」
ぷつり、と何かが途切れた。
その短い言葉を最後に、視界が歪む。
直後、抗いようのない強烈な眠気が襲ってきた。
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どーなるんだろう✨ めっちゃ楽しみ!!