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ngの”元”相棒

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ngの”元”相棒

1 - 第1話 ある夢

♥

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2025年06月02日

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じゃあね_ニグ








ニ「はっ!!」




突然目が覚める


体中が汗だくになる


心音も煩い




ニ「相棒…」


その言葉に、胸が苦しくなった。














ニ「おはよう…」


魔「おはようニグ、珍しく丸一日寝てたな」


ニ「……え??」





丸一日…?


私丸一日も寝てたの??





ニ「なんで起こしてくれなかったの…」


メ「確かに、ニグにしては珍しいわね」




何か判らない本を読んでいるメグが言う




ニ「あれ…モナとイルは?」


メ「朝からモンスター討伐に行ってもらってる」


ニ「まだあの塔あるの…?」




”あの塔”とは、此処最近出現した塔だ。


敵は其処まで強くはないのだが、何しろ数が多い。


あの塔があると、モンスターがわんさか湧く


まるで、イルの祝福の時のように…




魔「お前も戦闘員だったから行ってほしかったんだが、珍しく疲れてたみたいだから寝させといたんだ」


メ「まぁ、二人が帰ってきたら朝ご飯にしましょう」




その時_


ガチャ、と扉の音がする


ギシギシと木が鳴る




モ「ただいまー!」


イ「…ただいま」


二人とも血塗れで帰ってきた




メ「ちょ…!?イル、また祝福使った?」


イ「いや、今回は使っていない」


ニ「なら何故そんなに血塗れで…」





モ「私がモンスターにふっ飛ばされて、建物から落ちそうになった時に、イルに助けられたんだけど、二人とも落下しちゃって…」


イ「この相棒は良く無茶をするからな…」


モ「しょうがないでしょ!刀、その時丁度折れちゃったんだから!」


ニ「仲が良くてなによりだね…」




相棒…か。


モナはイルが相棒、それも信頼出来る


”じゃあね、ニグ”


私は何処で道を踏み外したんだ…




魔「朝ご飯出来たぞ!」


モ「わーい!朝ご飯だ!」




モナがご飯に飛びつこうとする


メグがそれを止める




メ「モナはまず風呂に入ってきなさい、血塗れで食べさせる訳にはいかないでしょ」


モ「はーい…」


メグが振り返り_


メ「もちろん、イルもね?」


イ「…わかっている」




とりあえず、三人で二人を待つ事にした


ニ「今日はメイズシティに行く予定だったよね」


魔「あぁ、いろいろ買い出しをしなきゃだからな」


メ「また、新しい本が売ってるかも…ふへへへへ…」




その時、向こうからも声がする


モ「えー!今日メイズシティに行くの!」


イ「今朝言っていただろ」


モ「聞いてなかった…☆」


メ「ちょっと妹成分吸って良い?」


モ「此処で言う事ではないでしょ…メグねぇ」


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