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第3話 「風翔国」
風翔国は、風がよく通る国だ。
高い場所ほど風は強く、城の上層では、布や紙がひらひらと舞っている。
「おーい、こむぎー!」
その城の屋根の上。
風に逆らうように立っていたのが、**小室 義盟**だった。
「んー? あぁ、やまちゃんやん」
振り返ると、そこには山田と、少し後ろにはるてぃーの姿。
「こんな高いとこで何しとんねん!」 「風と会話しとった」 「意味わからんわ!」
山田が即ツッコミを入れると、こむぎはケラケラ笑う。
「相変わらず元気やなぁ」 「それはこっちの台詞や!」
はるてぃーは二人のやり取りを見て、少し安心したように口を開いた。
「小室 義盟。いや、こむぎ。話がある」 「ん? 真面目やな。どしたん?」
「旅に出たい。」 「ほう」
「他国の王子たちと、一緒にだ」
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
「おぉ! おもろそうやん!」
こむぎの目が、ぱっと輝いた。
「即答……w」 「迷う理由ある?」
屋根の端に座り、足をぶらぶらさせながら言う。
「国におっても、風は同じ方向にしか吹かへんやろ?」 「旅したら、知らん風に会えるやん」
山田が笑う。
「さすがこむぎやな」 「やまちゃんも行くんやろ?」 「当たり前や!」
こむぎは立ち上がり、風に髪をなびかせる。
「ほな、行くわ」 「準備とかは……」 「最小限でええやろ。風の国やし」
軽く手を振って、二人を見る。
「よろしくな、はるてぃー」 「ああ」
「やまちゃんも」 「任せとけ!」
三人の間を、強い風が吹き抜けた。
それはまるで、旅の始まりを祝う合図のようだった。
✨こむぎが仲間になった!✨
第4話 12/31 投稿予定