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iemon said
「師匠、遅くないですか?」
レイラーさんが心配そうに言う。めめさんが部屋を出た後、ウパさんも出て行ってしまった。めめさんのことだからウパさんに何かやられても大丈夫だとは思うがレイラーさんの緊迫した表情に少し俺も心配になった。
「まあ、探索がてらと言っていたので館内を探索してるんじゃないんですかね?」
みぞれさんの言葉に俺もレイラーさんも少しほっとした。
「暇ですし…何かして遊びます?」
ヒナニキの呼びかけに目をキラキラさせたヒナちゃんがいた。
「遊ぼーーーー!!何する?」
「ちょ、ヒナ!!皆さん、いいですか?」
「もっちろん」
レイラーさんに同意見という言わんばかりに俺とみぞれもんは首を上下に振った。
パチンとみぞれもんが指を鳴らすと氷でできた人形が並んでいた。そして俺も指を鳴らし木でできた人形を作った。
「もうそんなお年頃ではありませんが…人形遊びでもいいんじゃないんですかね?」
ぱあっと効果音がつきそうなくらいにヒナちゃんが顔を輝かせて
「うん!!」
と言った。
「じゃあじゃあ、ルカにぃこれ持って…ルカにぃは小言を言って息子の嫁をいびる姑役ね」
「なんだその役!!」
ヒナニキが思わずつっこんでいた。
…これ俺もやるだよな、やっばい冷や汗が
「レイラーさんはぁこれ持って!!可憐な町娘役ね」
「はーい」
「みぞれもんは…これね!!えっと、町娘の妹役ね」
「わかったんだもん」
「iemonさんは、これ持ってね〜クソな性格の村長で姑の浮気相手役!!」
「嘘だろ…」
まさかの役わけに唖然としていたら
「男の扱いおかしくないか!!」
ヒナニキが叫んだ。
「ヒナは〜ルカにぃの息子!!町娘と婚約してるってことで」
すごいスルースキルをお持ちで
「自分だけいい役を貰おうとするな…怖すぎるこの妹」
「ま、まあまあ始めましょう」
「たっだいまーおい!!ウパパロン!!なんで止まってるんですか…ってえ?」
めめさんが帰ってきた。ウパさんと仲良くなったらしくウパパロン呼び…陽キャだあ。ってそんなことはよくてどうしようこの惨状…
「おっかえりーーーめめさん、ウパさん!!2人もおままごとやる?」
「いやぁいいかなぁ。そうだ、夕飯!!夕飯を食べよう」
ウパさんが逃げた…まあ俺とヒナニキが倒れ、レイラーさん、みぞれもんが虚な目をして座っていたらそうなるだろう
というかウパさん、俺の見間違いじゃなければなんだかか吹っ切れたように見えた。めめさんと何があったかは知らないがあの人のことだまた寄り添ってきたのだろう。
「iemonさーん早くー」
遠くからめめさんの声が聞こえる
「はーい今行きまーす」
人形を片付けめめさんたちのところへ行った。