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佐野side
柔太朗と過ごした時間の中で一番甘い時間かもしれない。
その幸せな空間を噛み締めるかのようにいるあまり、掴んだ腕を話せなかった。
普通なら手を振り払われてもおかしくないが、嫌がるそぶりはない。
柔太朗も同じように感じてくれているのだろうか。
あるはずのない淡い期待を抱く。
🤍「なんか、はやちゃん王子様みたい」
🩷「んぇっ!?」
思ってもみない言葉に思わず聞き返す。
🤍「なんでもないっ!」
いや、確実にこの耳で聞いた。
恥ずかしそうに俯く、柔太朗は耳まで真っ赤で熟れた林檎のようだった。
食べてみたい。
自分の良からぬ感情が湧いてくる。
その感情を抑えるために返答をする。
🩷「じゃあ、柔太朗は姫だね」
俺はもうこの気持ちを抑えられなくなってきていた。
山中side
🩷「じゃあ、柔太朗は姫だね」
その一言が脳内を駆け巡る。
🤍「姫じゃないし」
恥ずかしさのあまり、モゴモゴと喋ってしまう。
🩷「柔太朗は可愛いから姫だよ」
この人はなんて事を言い出すんだ。
こうやって甘い言葉をかけて女の子をたぶらかしてきたに違いない。
俺を困らせたいのか、勇ちゃんは耳元で囁く
🩷「ひーめっ」
その吐息混じりの低音は甘く溶けるように、自分の脳内を支配する。
唇が触れ合うほどの至近距離。
本当の自分を勇ちゃんは受け入れてくれるのだろうか?
アクションを起こすべきか葛藤をしていた。
ガチャッ)
❤️「たっだいまー!!!」
💙「いやぁ、SnowManさんのリハ凄かったなぁ」
💛「太智マジでうるさい」
楽屋が突然賑やかになる。
どうやら、3人は共演者のリハーサル見学をしていたのだとわかる言葉を口々に言い合っている。
だからいなかったんだ。
そう考えるのと同時に、物凄い速度で客観的に今の自分たちの姿が脳裏に思い描かれる
マズイ、ツッコまれる!
そう思うのより先に自分の身体が動いていた。
🩷「ぉわっ!」
勇ちゃんに腕を掴まれているのも忘れて立ちあがろうとしてしまう。
突然の出来事にビックリした勇ちゃんの腕を掴む力が強くなる。
不意に引っ張られる力に耐えきれず、俺はよろけて椅子に膝裏を打って机に背中から落ちるような形になってしまった。
勇ちゃんは俺についていこうと立ち上がった反動でフラつき、俺に覆い被さるような体制になってしまった。
💙「なにしてんの?2人とも」
❤️「珍しく距離近いやん!」
💛「…」
🩷「いや、これは、あの…その…」
勇ちゃんがたじろぎながら身体を起こそうとする。
そして、手探りに動いた彼の手が触ったのは俺の乳首だった。
どうやら、よろけた時に俺はシャツが捲れてしまっていたらしい。
🤍「んぁっ」
触られた衝撃で変な声が出てしまう。
❤️「なになに!?変な声出して」
状況を確認しようと動き回る塩﨑と曽野
そして、塩﨑は決定的な瞬間を見つけてしまっていた。
💙「勇ちゃん、めっちゃ大胆やん!」
❤️「なにっ、俺見えへん!」
茶化してくる2人のせいでどんどん顔が熱くなる。
顔が真っ赤なことに気づいた勇ちゃんが状況を和ませようと耳元で囁く。
🩷「柔太朗真っ赤じゃん、かーわいい」
その一言が余計に顔を赤くさせる。
そして、気づいたら俺は勇ちゃんを突き飛ばし叫んでいた。
🤍「はやちゃんのばかぁ!!」
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