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ギィィィィィ…….

俺は宿舎の扉を開け、中に入っていく。中に入るとすぐ目の前には歩哨どものベットがありそこで歩哨が5〜6人寝息をたてながらグッスリと眠っている。

ヘックス(やっぱり歩哨の宿舎なだけあって人数が多いな。とりあえず1階には見渡す限りなさそうだから2階に向かおう。)

俺はここまできたと同じように忍び足で階段に向かう。

コツ…コツ…コツ…

HN歩哨6「う〜ん」ギィ…

ヘックス(!?)バッ!

HN歩哨6「Zzz….」

ヘックス(なんだ寝返りをうっただけか…)

俺は歩哨どもを凝視しながら階段方へに一歩一歩着実に向かっていく。

階段に着くと俺はなるべく音が鳴らない様に慎重に上の階に上がっていく。

幸いにも階段を登っている最中に歩哨どもは起きなかった。



2階

2階に上がって辺りを見るが装備が入ってそうなチェストは無く訓練用の戦闘人形が置かれていた。

ヘックス(2階に来たがここはどうやら戦闘訓練所みたいだな。ならこの階には俺の装備はなさそうだな。3階にこのまま上がるか。)

俺は2階の探索は一切せずそのまま3階まで上がっていった。



3階

ヘックス(ここが3階だ。ここになかったら終わりなんだが…..)

俺は3階を見回す。すると奥の方に装備を収納するチェストを2個見つけた。)

ヘックス(あれだ!あの中に俺の装備があるに違いない。)

俺はそう決めチェストに向かう。もちろん忍び足でだ。

チェストまで問題なく辿りつき俺はチェストを開ける。

ガッ….

案の定チェストは開かない。

ヘックス(だがこの為のピッキングだ。)

俺は慣れた手つきでチェストの解錠を始める。

カチャカチャカチャカチャカチャ…..

しかし檻や足枷とは違う為いつもより解錠に時間が掛かってしまった。

カチャリ…..

ヘックス(よし!開いた。)

俺はチェストを開ける。中には少し錆びれている帝国近衛兵の鎧が入っていた。

ヘックス(長い間手入れされてないから錆びれちまったか。でもないよりはマシだ。)

俺は中から鎧を取り出しチェストを施錠した後鎧を両手に抱える。

ヘックス(あとは武器だ。もう1つのチェストの中にある筈だ。)

鎧を抱えたまま俺はもう1つのチェストに忍び足で近づく。

近くまでくると俺は静かに鎧を地面に置きチェストの解錠を始める。

カチャカチャカチャカチャ…..

さっきのチェストと同じ施錠だったから今回はさっきより早く解錠できた。

カチャリ….

解錠できたので中を開けると俺が使っていた刀がしまってあった。

ヘックス(久しぶりだな、俺の戦場での相棒!)

俺は刀をチェストの中から取り出し自分の背中に背負う。そしてまたチェストを施錠する。

ヘックス(よし、あとは自分の檻がある家まで戻るだけだ。)

正直ここからが正念場だ。来た時と違い帰りは自分の鎧を抱えながら帰らなければならない。しかも鎧は俺が動く度に音が鳴る。

ヘックス(よし、行こう。)

俺は覚悟を決め下の階に降りていく。





ヘックス(1階まで来れた。ここが1番やばい。)

2階には誰もいないのである程度慎重じゃなくてもよかったが、ここ1階はそうはいかない。

俺は歩哨どもを見ながら宿舎の扉の方へ向かっていく。

心臓の鼓動が上がっていくのがわかる。

コツ..カチャ…コツ..カチャ…コツ..カチャ…

自分が歩く度に足音と鎧の音が部屋に響く。しかし歩哨どもが起きる気配はない。

気がつくといつのまにか扉の前まで来ていた。

俺は静かに扉を開ける。

ギィィィィ…..

扉を開け宿舎から出て行こうとしたその時….

HN歩哨1「ん?誰かいるのか?」

ヘックス(!?)

俺の身体がと*ビクッ*と驚く。ここで見つかったら終わり。俺の頭の中はそれで一杯になった。

HN歩哨1「おーい?ダメだ。目が真っ黒で何も見えん。」

ヘックス(!今の内に早くでないとやばい!)

俺は歩哨の目が暗闇に慣れる前に家を出ることにし閉まりかかっていた扉を再度開いて急いで外に出ていった。

俺は外に出たあと近くの階段の裏に隠れた。

ガチャリ

HN歩哨1「おーい、誰かいるのか?」

俺は息を殺し歩哨の奴がいなくなるまで待つことにした。

さっきの歩哨が扉を開け辺を見回す。

HN歩哨1「あれ?誰もいないや。寝ぼけてんのか俺?」

歩哨はそう言うと扉を閉めて中に戻っていった。

ヘックス(はぁ〜……助かった。)

俺は歩哨がいなくなったことに安堵し何よりバレなかったことに安心した。

暫く休んだあと忍び足で俺は帰り始めた。


HN歩哨1「ふぁ〜眠い。」

HN歩哨7「どうした1?何かあったか?」

HN歩哨1「あーすまん、起こしてしまったか。いやさっき起きたらなんか扉の前にいたから確認しに行ったら誰もいなかったんだよ。」

HN歩哨7「幽霊でもいたんじゃね?w」

HN歩哨1「冗談でもよしてくれ。まあ多分俺が寝ぼけただけだ。今からまた寝るよ。」

HN歩哨7「そうかじゃおやすみ。」

HN歩哨1「おう、おやすみ。」

歩哨1も7に続いてすぐに眠りについた。






ギィィィィ…..

ヘックス(ようやくついた。)

俺は家になんとか到着することができた。到着したあと俺はまず鎧と刀を隠すことにし近くにあった誰も使っていない装備チェストの中にしまった。

しまったあと俺は檻の中に戻り足枷をつけ檻の施錠をした。

ヘックス(これで第1段階は無事に終わった。疲れた。….とりあえず今日はもう寝よう…..)

俺は目をゆっくりと閉じる。








午前11時43分

ヘックス「ん?眩し!」

俺は太陽光の光で目が覚めた。周りを見るとあの3人はもういなくなっており自分以外誰もこの家にはいない様だった。

ヘックス「今何時だ?」チラッ

ヘックス「げぇ!今もう午前11時かよ!しかももう少しで12時になりそうだし。」

ヘックス(俺そんなに寝てたのか。てか何時で帰ってきたんだ俺?まぁもう過ぎたこと考えても仕方ないか。)

ガチャ!

ヘックス(?また3人が帰ってきたのか?)

3人が帰ってきたと思って扉の方を見たがそこにいたのはHNの歩哨だった。

ヘックス「なんだ釈放でもしてくれるのか?」

HN歩哨8「そんなこと天と地がひっくり返ってもありえないことだ。」

ヘックス「じゃあ何しにきたんだよ。労働力にならない俺の元に。」

HN歩哨8「とりあえず一旦出してやるから俺について来い。」

この時点で俺はこれから何があるか察した。

ヘックス「あー察したぞ。どうせ逃げ出そうとした奴隷がいたからソイツを今から公開処刑するんだろ?」

そう言うと歩哨は顔をニッコリと歪ませる。

HN歩哨8「その通りだ。流石に長くいるからもうわかる様になってきたんだな。」

ヘックス「なりたくなかったがな。ほらさっさと出してくれ。」

HN歩哨8「言葉使いも生意気にもなってきたな。いやそれは昔からか。」カチャカチャ….

ヘックス「俺の口調を直したければ俺を釈放でもするんだな。」

HN歩哨8「それは絶対にない。」カチャリ

HN歩哨8「開いたぞ、ついて来い。」

俺は檻から出され歩哨についていく。外に出ると奴隷たちがある所に集められていた。

その中央にポールに括り付けられている奴隷が5人いた。

ヘックス「今回処刑されるのはあの5人か?」

HN歩哨8「そうだ、オクランの任務を果たそうとせずにここから逃げ出そうとした逃亡奴隷たちだ。」

HN歩哨8「そういえば貴様もかつてアイツらのように集団で逃げ出そうとしてたなぁ。」

ヘックス「……」

HN歩哨8「グリーンランド人のイアンハランスコーチランダーのギルブライダル、シェク人のハバスヴォイス、ハイブのフェルト、そしてお前の8人だったなぁ。」

ヘックス「……」

HN歩哨8「そうだ、いい機会だから特別に教えてやるよ。」

ヘックス「…..何をだ?」

HN歩哨8「お前以外の7人があの後どうなったかだよ。」

ヘックス「…..」

俺は黙っていたが歩哨8は気にすることなく喋り始める。

HN歩哨8「お前も知ってると思うがイアン、ギル、ブライダルはこのリバース鉱山で火炙りにされた。」

ヘックス(そりゃ知ってるさ。なんせ俺の目の前で火炙りにしたんだからな!!)

自分の拳に力が篭っていくのがわかる。

HN歩哨8「ここからはお前に教えてなかったから知らないと思うがハラン、フェルトは全身を拘束したあとフォグアイランドに捨てた。つまりフォグマンにしたんだよ。」

ヘックス(……..)

HN歩哨8「そしてハバス、ヴォイスは奴隷商人に売られたのさ。」

HN歩哨8「これがお前以外の末路だ。」

ヘックス「そうかよ…….てかなんで今更それを俺に教えたんだよ。」

HN歩哨8「思い出したから教えただけだ。それにお前はもうここから出られないからな。冥土の土産だ。」

ヘックス「俺はまだ死なねぇよ…….ところで今回の逃亡奴隷達はどうなるんだ?」

HN歩哨8「全員もれなく火炙りだ。もう少しで始まるぞ。」

そう歩哨に言われ逃亡奴隷たちの方を見ると彼らの周りに木が積まれており歩哨たちが松明を持って待機していた。

逃亡奴隷1「頼む!やめてくれ!!」

逃亡奴隷3「いやぁ!!助けてください!誰かぁ!?」

逃亡奴隷2「全部4がそそのかしたんです!私たちは関係ありません!」

逃亡奴隷4「はぁ!?お前も積極的に協力してただろうが!!」

逃亡奴隷5「ああ、オクランよ。我に慈悲を…」

逃亡奴隷達が叫ぶ中歩哨がついに処刑開始の命令を出した。

HN歩哨9「これより処刑を開始する!!火を点火しろぉ!」

「「「「「は!」」」」」

命令を聞いた歩哨5人が木に松明を近づけて火をつける。

パチパチパチパチ!!!

火が音を立てながら燃え上がり逃亡奴隷たちを包み込んでいく。

逃亡奴隷1「熱い熱い!!いやだぁ!まだ死にたくない死にたくない!!」

逃亡奴隷2「見てないで誰か助けてぇぇ!!」

逃亡奴隷3「あぁぁぁぁ!!!!」

逃亡奴隷4「畜生!畜生!畜生ぉぉぉぉ!!」

逃亡奴隷5「聖なる火が私を浄化していく…..」

見ている奴隷たちは目を伏せたり凝視したり耳を塞いだり人それぞれだ。

HN歩哨8「ははは!!オクランの任務を放棄しようとした罰だ!ははははは!!!」

ヘックス(……..)

この後も5人は燃やされ続け2分後には全員焼け焦げた姿になった。

5人の死体はそのまま放置された。

HN歩哨8「これで処刑も終わりだ。ほら帰るぞ。」

ヘックス「ああ、そうだな。」

俺は再び歩哨に連れられ檻に戻っていった



俺が檻に入った数分後にのあ、えと、るなの3人が帰ってきた。彼女らが檻に入った後俺は話しかけた。

ヘックス「よう、今日の労働もこれで終わりか?」

のあ「今日はあの処刑を見るだけだったので一切労働していません。」

ヘックス「そうか……どう思った処刑を見て。」

「「「…..」」」

ヘックス「あれがこの鉱山を逃げ出そうとした者の末路だ。ああやって奴隷たちが逃げ出そうとする気力を失くさせるのさ。」

のあ「酷すぎる。」

えと「こんなこと間違ってる!」

るな「そうだよ!」

ヘックス「だがこれがオクランの教義だ。奴らはこの一言で片付ける。」

のあ「…..」

えと「私たちも逃げ出そうとしたらああなっちゃうんですか?」

ヘックス「ああなるとは限らないがあれと相応の罰が待っている。」

暫くの間沈黙の時間が流れる。

のあ「もう私たちみんなに会えないのかな….」

のあが今にも泣きそうなかすれた声で呟く。

他の2人も泣きそうな顔をしていた。

ヘックス「……」

「なら俺と一緒に脱獄するか?」この一言が俺の脳内に思い浮かんできたが俺は3人にこの言葉を言うことが出来なかった。

するとのあが突然「ヘックスさんは突然いなくなったりしませんよね…?」と聞いてきた。

ヘックス(!?)

俺は質問の答えに戸惑った。

なぜなら俺は今夜にもこのリバース鉱山からの脱獄を企んでいたからだ。

ヘックス「それは…..俺にもわからない。なんせ俺は捕虜としてこの鉱山にいるから何処かに移動させられる可能性も十分にあるから。」

のあ「今貴方がいなくなたったら私たちはどうしたらいいんですか!?全く馴染みのないこの世界で!?」

ヘックス「俺にそんなこと聞かれても…..」

えと「のあさん落ち着いて!ヘックスさんに言っても仕方ないよ!」

のあ「でも…でも…うわぁぁぁぁん!」

るな「…..」

まだ元気を保っていた3人だったがあの処刑によって完全に保てなくなってきたようだ。特にのあは泣き出してしまった。

えと「泣かないでよ…私の我慢が….」ポロ

るな「…..」ポロポロ

3人とも涙が出始めた。俺が3人にもはや話しかけなかった。

今俺が慰めたところで意味がないとわかっていたからだ。

からぴちの異世界冒険記

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