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#レムでリゼロを知り、今ではレムさんと握手を交わしている
コメント
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わあ〜泡さんの新作、第3話まで読んだよ!✨ もうロズワール邸の空気感がすごく伝わってくる〜!スバルの賑やかさと詩奏のクールなツッコミのバランスが絶妙で、思わずニヤニヤしちゃった😭💕 特に双子のラム&レムとスバルの掛け合いが好き!「姉様あんま仕事してなくね?」「ラムは世界に癒しを与えてるのよ」←この流れ、めっちゃ良い…! 詩奏の「スバルのお陰にはしたくない」って最後の一文も、強がりだけどちょっと心許してる感じがエモいね…! 次話も楽しみにしてるよ🌟
「どうしたんですかスバルくん、その女の子を誘拐して来たんですか?」
「どうしたのバルス、使用人二日目にして人攫いにでもなったの?」
──「なってねぇよ!先輩方!!」
庭から少し歩くとたどり着く屋敷にて、
私を屋敷に連れてきた少年ことスバルは少女達に声を荒げて弁解した。
少女達は悪びれもせず、怖い怖いーと囃し立てながら、二人は手をくっつけあう。
「もー二人ともったらスバルを困らせきゃダメでしょ?謝って」
「ごめんなさいスバルくん、怒るのなら姉様を叱ってください」
「すまないわねバルス、逆上するならレムにしてちょうだい」
「やっぱ昨日から知ってるけどこの双子全然清らかじゃねえな!!」
盛大なツッコミが廊下に響く。
双子はどこ吹く風といった様子で顔を見合わせていた。
詩奏は呆れながらも少しだけ肩の力を抜く。
……この人たち、仲良いんだな
さっきまで感じていた警戒心が、ほんの少しだけ薄れていた。
──「ところでスバルくん、そちらの子はどちら様なんでしょうか」
そんな空気間のなか、一人の青髪の少女が問いただした。
少女の一言で全員の視線が詩奏に向けられる。
詩奏は思わず肩を強ばらせる。
「あー……えっと、訳あり?」
「説明になってませんよスバルくん、言い訳なんてしないで白状してください」
「そうよバルス、早く人さらいということを認めて出頭してきなさい」
「二人とも俺犯罪者にはなってねぇよ?」
なんでこの世界の人、初対面で私を被害者認定してくるの……?
苦笑いを浮かべつつ、心の中で突っ込んでしまう。
まぁスバルは目付き悪くてテンション高くて犯罪者に見えるけど
とっても見えるけど
「で、そこの自称使用人のバルスはロズワール様の元へ行くのでしょう?」
「今は執務室にいるわ。せいぜい粗相の無いようにしなさい。もし変なことでもしたら上半身と下半身は永遠におさらばでしょうけど」
「流石にそれは無いでほしいけどな姉様、とりあえずありがとな」
「誉めてもラムがサボった分の仕事しかないわよ」
「姉様、スバルくんに姉様の多少溜めてた仕事を与えても屋敷が回りませんよ」
「そんなことないわよ!スバルだってきっとすぐにそんぐらいの仕事をこなせるようになるわ!きっと!」
「女の子三人から下から見られてる俺可哀想とは思わねえの??」
なんだかんだ言いつつ、詩奏はそのまま屋敷の奥へ連れて行かれることになった。
豪華な廊下や高そうな装飾には多少驚きはしたが、今はそれどころではない。
そして階段などを登りながら過ごすこと数分後。
「ロズワール様、エミリア様が何かお申し付けのようなので連れてきました」
目的の場所についたようで桃色の少女の声と共に、大きな扉が開かれる。
扉の奥、そこにはある男が重厚な肘掛け椅子に座っていた。
その男を見て目に真っ先に写ったのは奇抜なメイク、珍奇な配色な服装。
まるでピエロみたいな格好だ。
え、こいつが桃色の子が言ってたロズワール?
「えぇ‥‥」
「おーやおや、そぉーんなに引かなくてもいいんじゃーないのかな?」
「いやそりゃ引くだろそんな格好な奴を見せられたら」
「すぅーばるくんは率直すぅーぎるね?」
男──いやロズワールか、
気を悪くした様子もなく、むしろ面白そうに目を細める。
なんだか自分の行動を見通されてるみたい‥‥
不思議と背筋がむず痒くなって詩奏は無意識に一歩後ずさる。
「‥‥とぉーころでエミリア様、こちらのお嬢さんはどぉーこから連れてきたんでしょうか?」
「えっとね、私が連れてきたんじゃないの‥‥ね?スバル」
「おう!まぁこいつとは、なんやこんやあんなこんちゃらあって友達でな!ちょーーっと訳ありでロズワールなら解決出来っかなと思ったわけで」
──「すぅーばるくんのお願いだと叶えざるおえなーぃね」
「しぃーかし働いてはもらうよ、流石に食客扱いじゃぁーラム達も大変だろうしね」
「おー、働かざる者は食うべからず的な?」
「そうね、このままバルスの躾をしながら無駄飯食らいもいたら流石のラムも辛いわ。ロズワール様の英断に感謝しなさい」
「‥‥姉様あんま仕事してなくね?」
「ふん、ラムは常時世界に癒しを与えているのよ。このまま屋敷での仕事までしてしまったらラム自身が倒れて世界は混沌に包まれるわ」
「姉様の意味のわからねえ解説はすげえなおい!」
スバルが騒ぐ横で、詩奏は小さくため息を吐く。
……まぁ、働けるなら別にいいけど。
食事と寝床が確保されるなら、今の自分に断る理由はなかった。
むしろ異世界で無一文のまま放り出される方が困る。
「仕事内容は、ラムやレムのお手伝いが中心になぁーりますねぇ。難しいことは求めませんよぉ?」
「え、じゃあブラックでは無いってこと?」
「お前ブラックとかホワイトとか知ってんの!?」
「知らない世界でも労働環境は大事でしょ」
「妙なとこ現実的だなお前!?」
スバルがげんなりした顔をする。
まぁわかるよ、後輩が愛想無さすぎたら嫌なのは
「ではお話はこれで終わりにしましょうかぁ」
ロズワールは笑いながら立ち上がる。
「ラム、レムと一緒に彼女のお部屋の準備を。すぅーばるくんは……」
「はいよ!」
「屋敷の案内でもしてあげてくださいねぇ」
「任せろ!ロズワール邸新人研修、俺が直々にやってやるぜ!」
「昨日入った新人が何言ってんの、バルス」
「やめろ、その事実は俺に効く」
────────────────────
「つーわけで!まずは食堂!」
「広……」
「だろ?俺も最初めちゃくちゃビビった」
「‥‥それいつ?」
「昨日!」
「記憶が新鮮すぎて混乱する」
「先輩後輩になるんだから仲良くしようぜ!?」
「こんな騒がしい先輩いらないよ」
「辛辣!」
スバルが騒ぎながら廊下を歩いていく。
その後ろを歩きながら、詩奏は静かに周囲を見渡した。
赤い絨毯。
高そうな絵画。
無駄に広い廊下。
どう見ても普通の、一般家庭の家ではない。
「……ほんとに異世界なんだ」
ぽつりと零れた言葉に、
スバルが少しだけ振り返る。
「そりゃ驚くよな」
「だって実感なんてないし」
「まぁ、それはわかる」
いつも騒がしいくせに、そういう時だけ妙に落ち着いた声を出す。
「つかお前の名前聞いてなかったよな、名前なに?」
「‥‥今さら?先輩のスバルさん」
「いやだってバタバタしてたし!?」
「何?十七歳、ロズワール邸の下男のナツキ・スバルさん」
「うっ、復唱されるとなんか恥ずかしいなこれ……」
「──ちなみに私はカラサワ・シソウ。年齢は‥‥言わなくていっか」
「いや言わない必要ある?」
「先輩なんだからわかるでしょ?スバル」
「いやお前絶対俺とあんま歳離れてないだろ、あと先輩に対する態度がひでえ」
「スバルの態度を真似たからじゃない?」
スバルは口笛を視線を逸らす。
しかし納得いっていない顔をしながらも、
「まぁいっか」と肩を竦めた。
「じゃあシソウな!」
「距離近」
「お前もだからな、あと俺は友達としての認識」
「いつなったの?そんなハイテンションな友達さん」
「草原で会った時から?」
「はっや‥‥」
「いいだろ別に!異世界で知り合い増えるとちょっと安心するし!」
「……そうゆうもん?」
「そーゆうもんなの」
少しだけ、少しだけ言葉が詰まる。
なんとも言えない感覚、言葉に表せないけど
それは、確かに今の自分には、必要だった。
スバルはそんな詩奏の様子に気づいていないのか、
それとも気づいて流したのか。
「つーわけで次!厨房!」
「うわ、急にテンション戻った」
「ロズワール邸案内人を舐めるなよ?」
「昨日入った新人のくせに生意気な」
「そのカード強すぎるから禁止!」
「禁止禁止言い過ぎると人は付いていかなくなるよ?」
廊下に騒がしい声が響く。
──豪華な屋敷。
見知らぬ世界。
わからないことだらけ。
だけど、
なんだか不思議と、
さっきより息苦しくはなかった。
スバルのお陰にはしたくないけどね。