“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
加賀美視点
「剣持さん…アヌラはもう死んだんです!!!」
化け物に唯一記憶がある私。説得に何とか試みた。
「アヌラ…ってなんや、甲斐田…」
「まぁある程度は理解できますけど…分かんないです…」
不破さんは獣の時の記憶は曖昧だと言っていた。甲斐田さんは人間のまま、ただあの化け物は見たことはあるだろう。
この状況に、…いや、こういう世界にしたあの元凶は死んだ。
しんだ…はず。
「何を言っているんですか。アヌラ様は生きておられますよ。」
剣持さんがどういう理由でアヌラという化け物にまた洗脳されているのかは分からない。
「ほら、社長も、不破くんも。見たら思い出しますよ。あの素晴らしき世界、そして素晴らしき思想、…」
「あの方の一部になれるならこの身を捧げれる!!!」
ただ分かる事は、この状況は非常に不味いという事だ。
「ヘリコプター、1回降ろしてもらいましょう。」
二人は動揺を隠し切れていなかったが、とりあえずヘリコプターを降ろしてもらう事を了承した。
ヘリコプターの降下中は必死に剣持さんを抑えていた。
化け物に飛び込もうとする時もあれば、発狂しだす時もあり、ヘリコプターが完全に降りた頃にはちょっと疲れていた。
「…社長、俺ら確か力強くなってますよね?」
「まぁ…」
ヘリコプターを一旦降りた私達は二手に別れる事にした。
甲斐田さんは剣持さんの説得、そして兵隊長に状況の説明。
私と不破さんは、あの化け物を倒す唯一の術だ。
力が強くなっている私と不破さんしかあの化け物を倒せないと、そう気付くには時間はかからなかった。
「…俺さ、まだ社長と、甲斐田と…もちさんと一緒にいたい…」
そんな切実な願いに私は言葉を一つもかけることはできなかった。
続けて不破さんは喋る。
「あの化け物に正面から向かったら、正直どうなるか分からん。」
「やからさ、社長。」
1回目を伏せた不破さんが私の肩を掴んで、しっかり私の目を見て言った。
「もし俺が死んでも、社長達は、…社長だけでも…」
…
「…ごめん。生きてて欲しい。」
一度ヒートアップしたけれど、声を抑えてそう言い切った。
“ごめん”…それにどういう意味があるのかは分からない。
「不破さん。」
一つ分かった事は、私も不破さんも…___
「私も同じ事、言おうとしてましたよ。」
考えている事は一緒だったと言うことだけだ。
「では、向かいましょうか。私達二人の、ケジメをつけに行きましょう。」
「了解っす。」
甲斐田視点
「もちさんッ!!」
僕は社長と別れた後、必死にもちさんの介護をしていた。
「何故アヌラ様と合わせてくれないのですか!!?何故ですか!?何故!!何故!!?」
ずっとこのような調子のもちさんを何とか引きずりながらも兵隊長の所まで運んだ。
「すいませ〜〜ん!!兵隊ちょーう!!いますか!???」
『口を慎め。…一体どういう事なんだ。今の状況はどうなっているか報告してくれ。』
まるでこの状況を理解出来ていないかのように頭を抱えながら出てきた。
僕はこの状況をできるだけ分かりやすく説明した。
『だからソイツは喚いているし、2人の姿は見えないのか…』
『ハァ…第三勢力…まだ計り知れない。無闇に近付くなと現場の者たちに伝えてくれ。』
『お陰様で策を練り直す必要が出てきてしまった…とりあえず、その小僧はこっちで引き取っておく。』
そうグチグチ言いながらもちさんを無理に引き摺り部屋へと帰っていった。
僕は頼まれた事をするまでだ。
現場に急いで走っていった。
今は何より不破さんと社長の命だ。急がなければ。
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