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#ゆり組
時代劇 ;武士♥️💛
カメラが回り始める。
セットは時代劇の道場。
木の床。
差し込む光。
静かな空気。
そこに立っていたのは――
着物姿の宮舘。
帯を締め、刀を構える姿は
まるで本物の武士のようだった。
向かいに立つのは岩本。
💛(だてさん…似合いすぎ)
だが岩本は表情を崩さない。
💛「……始めるぞ」
♥️「はい」
二人は静かに構える。
そして――
次の瞬間。
刀が交わる。
カンッ!
鋭い音が道場に響く。
一歩。
また一歩。
互いの動きを読みながら
距離を詰めていく。
さすが
アクロバットをやっていただけある。
動きは完璧だった。
踏み込み。
かわし。
回転。
すべてが綺麗に決まる。
そして
張り詰めた演技も完璧だった。
カメラの前とは思えないほど
真剣な空気が流れている。
刀が再びぶつかる。
カンッ!
宮舘が身を翻す。
岩本がそれを追う。
回転して
同時に着地――
だが
その瞬間。
宮舘の足が
わずかに滑った。
♥️「……っ!」
一瞬の出来事。
次の瞬間には
岩本の腕が伸びていた。
💛「危ない」
ぐっと…
宮舘の体を引き寄せる。
その体は
岩本の胸元へと収まった。
距離は――
もうゼロ。
♥️「……」
💛「大丈夫か?」
宮舘は少しだけ顔を上げる。
二人の視線が重なる。
♥️「……ごめん」
💛(…上目遣い、やば)
岩本の腕はまだ離れない。
胸元に引き寄せられたまま。
宮舘の耳元に
微かに聞こえる音があった。
ドクン。
ドクン。
岩本の 心臓の音だった。
♥️「……」
💛「……」
中々腕を離すことができない。
♥️「岩本さん」
💛「……ああ」
💛「悪い」
ようやく腕を離す。
スタッフの声が響く。
「今のいいですね!!」
「もう一回いきましょう!」
二人は同時に振り返る。
岩本は刀を持ち直す。
そして小さく言った。
💛「……次は」
💛「気をつけろよ」
♥️「うん…ありがと…」
宮舘は静かに微笑む。
スタッフが準備を整える。
「では、もう一度いきます」
カメラが再び回り始めようとした――その時。
💛「ちょっと待ってください」
岩本の声が静かに響く。
スタッフが動きを止めた。
💛「だてさん」
💛「浴衣、ここ、はだけてる」
♥️「え?」
宮舘は自分の胸元を見る。
だが、その前に――
岩本が一歩近づいていた。
💛「じっとして」
低い声でそう言うと、
岩本はそっと手を伸ばす。
はだけた浴衣の襟元を
静かに整えていく。
その度、岩本の指先が肌に触れる。
♥️「……っ」
岩本の視線がふと止まった。
宮舘の白くて きれいな肌。
思わず 見つめてしまう。
💛(……やば)
慌てて視線を逸らす。
そして
最後に襟元を整えると
岩本は小さく頷いた。
💛「よし」
💛「できた」
♥️「……ありがと」
宮舘は静かに答える。
でもその顔はどこか火照っていた。
そして岩本も
ほんの少しだけ
落ち着かない表情をしていた。
「はい、本番いきます!」
スタッフの声が響く。
再び二人は 前を向く。
💛(……無理だ)
💛(こんなの)
💛(集中できるか)
さっきの距離は
まだ、
二人の間に残っていた。
ネクスト💚♥️
コメント
2件

ファーーーーーーーー!?。・*・:≡( ε:) な、な、なんて最高なシュチュエーション_:(´ω`」 ∠):_