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あれからしばらく経った…あの夫婦の家に住まわせて貰ってしばらく様子を聞いたが「もう快眠よ!」と、2人はニッコニコの笑顔を見せてくれた
その後は2人にお礼をして私は夫婦の家を出た
魅華)うぃーっす
学校に戻って来て教室に顔を出すと何故か全員がゲッソリしてた
魅華)お、お前ら…どうした、何があった
孝慈)あ”ー…っとな、侵入者だ……
魅華)侵入者?
椅子に座って隣に座ってた魁の頬を突くと屍のように動かない
魅華)あらぁ…
孝慈)お前がいなくて逆に良かった、お前が居たら最悪の事態があった
魅華)え?
先生は顔をムクっと上げて「侵入者はお前と雪月が目的だったんだ」と話してくれた
魅華)は?
華炎が顔を上げて「奴らの情報だと雪月の【神格化】が目的でアンタはその神格化に必要な力を貰うための器」と教えてくれた
魅華)…は?
真琴)雪月はね、とある地域で小さいながらも立派な神だったらしい…でも、どんどん信仰が無くなって…雪月は忘れられて社から離れて自由に旅をしてたらしい
魅華)旅をしてる時に…私にあって…今こうやってくっついてる…と
雪月は姿を消したまま何も言わず私のそばに居た
魅華)…でも、なんで雪月を今更?
鈴)…その神格化ってのはどうやら雪月しか出来ないらしい…だから無理にでも引きずって帰ろうとしたらしい
魅華)そういう事ね…でもその話限りだと私がどうやら何者かわかんないらしいね…
華炎)神のあんたを餌食にするってことは雪月は相当な価値のある神なんだろうね
魅華)まぁ、そうらしいね…
肘を着いて考えていると雪月が口を開いた
雪月)…ごめん、私のせいで……お前たちに迷惑をかけた……
魅華)忘れ去られると神は神として生きていた記憶が消される、だから仕方ない
目を真っ赤にして泣き腫らした目を擦った
魅華)雪月、あんたは悪くない
しっぽがボワボワッと逆だった
魅華)孝慈、そいつらの特徴を教えろ
孝慈)え?あ、あぁ…他の奴らが能力で現像してくれたんだ今渡す
孝慈がいくつか写真を見せてくれた
魅華)…ふーん
数枚の写真を眺めて居ると最後の青紫色の髪色の女に目が惹かれた
魅華)…こいつ、神だ
全員)!?
魅華)結構タチが悪いな…強いて言えば…魅了系の能力者だ、魅了されると最後だ死ぬまで働かされるぞ
孝慈)な、なんで知って…いや、分かるのか…?
魅華)まぁね…(神を作る神格化…)もしかしたら志陽にぃも……
全員)??
そう呟いて顔を暗くしたらドアがガラガラ〜っと開いて「みっかちゃーん!」とお兄が顔を出した
魅華)お、お兄!?
お兄はこちらに来て「実は志陽も居た、魅了されてたのか話す事は全部「綾寧(あやね)様」と呟いていた」と、耳打ちしてくれた
魅華)…つまり、この写真の青紫色の女は綾寧…って言うのか
雅魅)そうみたい、僕もこの人と会ったけど特段強い人を魅了して引き入れてるみたい
魅華)つまり…やろうと思えば志陽にぃを助けられると…
雅魅)そゆこと
魅華)…次来るとか言ってなかった?
雅魅)それが全く…1番手っ取り早いのは俺たちが行く方
魅華)じゃあこいつらの情報を集めてよお兄ならできるよね
雅魅)お兄を舐めるなよ?
魅華)お願いねお兄
お兄は教室から出て走って資料室に向かった