第2話「お弁当作戦、開始!」
翌日。
りんは早朝からキッチンに立っていた。
りん母「…お弁当作るの珍しいじゃない」
りん「愛を詰め込むためだよ!!」
母「…なるほど(深く聞かない方がいい)」
完成したのはハートだらけ弁当。
テンションは最高潮。
昼休み。
みなとがお弁当を広げようとした瞬間――
りん「じゃじゃーん!!今日のために作りました!!」
颯「早ぇよ作戦開始」
なお「作戦名つけたなら教えて…」
みなと「え、わざわざ俺に?」
りん「はいっ!見てください!ハート40個入ってます!」
颯「数えたんか…」
そこへライバル・ほのかが登場。
ほのか「あの、藤宮くん。昨日言ってたお弁当…今日も一緒に食べませんか?」
りん「!!」
みなと「えっと、じゃあ三人で」
りん&ほのか「えっ」
颯「中和案!!」
しかし――
食べ始めて数分でりんは気づく。
みなとはゆっくり味わうタイプで、
食べるのが…とにかく遅い。
りん(これは…!ペースが!!)
その隣でほのかの弁当は綺麗で、落ち着いていて。
りん(う…負けてる気がする…!!)
なお「比較はやめなさい」
みなと「りんのお弁当、おいしいよ」
その一言で、
りんは箸を落とした。
心の中で、花が咲いた。
――そしてりんは決意する。
りん「明日はもっと凄いのを作ってくるね!!!」
なお「プレッシャー自分で増やすな」
颯「絶対やらかすわこれ」
みなと「え…大丈夫?」
ほのか(負けない…)
昼休み終了のチャイムが鳴る。
恋と弁当は、まだ始まったばかり。
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