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いくつ新しい小説を書けば気が済むのかと。
申し訳ないです。
今回のタボキンについて
☆小山隆弘
超有名モデル、愛称はターボー、独身?
☆高木将
ごく普通の一般人、独身、マンション暮らし
もちろんイジメはない世界線です
今國、猿橋…達とも関わりがあるかも?
それでは〜՞ᴗ͈ ̫ ᴗ͈՞
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隣に人が越してきた事は、ゴミ出しをする時間が妙に被るようになってから気付いた。
元から俺は特に近所付き合いとかもないし、親しい間柄の人間以外への興味もない。
朝、玄関を出る。すると、ほぼ同じタイミングで隣の家のドアも開く。偶然にしてはそのような事が多いとも感じるが、ゴミ出しの時間なんて被るのも当然だろう。気にするほどのことでもないと思っていた。
引っ越してきたと気付いたなら、挨拶くらいはしてもいいのかもしれない。だが、先程も述べた通り、別に知りもしない人と仲良くやっていこうというつもりもないし、挨拶はしていなかった。
「おはようございます」
先に声をかけてきたのは向こうだった。
振り向けば、俺よりも背が高くてやたら整った顔をしている男が立っていた。どこか見覚えがあるような…
「は!?」
「え?」
ついつい驚いて声を上げてしまった。
だって、この人。どこを探しても知らない人は居ないような、超有名高身長イケメンスパダリモデルだ…。
どうしてこんなマンションに引っ越してきたんだ?もっと金持ちが好みそうなタワマンに住む金だって充分にあるだろうに。
「…あの?もしかして、覚えてくれて」
「あ、すみません!!えっと…おはようございます」
超有名なモデル_ターボーを目の前にしてまともに話せる人間など居ない。つい、話を遮ったうえにキョドってしまうくらいには落ち着きを失っていた。
「……っふはは!落ち着いてください」
そう言って笑う彼があまりにも優しい顔をしているからか、少しずつ落ち着きを取り戻す。
「すみません…。いつもテレビとかいろんなとこで、ターボー…いや、小山さんの活躍を見てます。だから、つい驚いてしまって」
「あー…そういうことでしたか」
そう言った小山さんは、なんだか悲しそうにも困ったようにも見える顔をしていた。
「すみません、失礼でしたよね…?」
俺が困らせてしまったのだろうとすぐに謝ったが、 そうではないと否定された。
「いーえ、謝らないでください。それに、ターボーって呼んでくれていいですよ」
「え?あ、じゃあお言葉に甘えて…」
「折角だし俺もあだ名つけちゃおうかな。キング、とかさ」
一瞬心臓が止まるかと思った。
俺が、昔呼ばれていた大切なあだ名。
でも、どうしてターボーがその名前を知っているんだ?
「なんで知ってるんですか…?」
「知ってるって?」
「俺が昔呼ばれてたあだ名なんです。それ」
「…え!そうだったんですね。かっこよかったのでなんとなくキングって呼んでみました笑」
「へえ…そんな事あるんですね」
初対面であだ名を付けてくる距離の詰め方とか、そのあだ名がキングなとことか。変な人だなとは思うけど、不思議と嫌悪感はなかった。むしろ、もっと話したいとまで思った。
「小山さん…じゃなくて、ターボー」
「はい?」
「これも何かの縁ですし、良ければタメ口で話しませんか?…あっ!失礼でしたよね!?すみません」
「だーかーら、謝らないでくださいって。話しかけたの俺からだし。もちろん。だって年齢同じじゃん?」
「年齢…?あ、そういえば同じですね。自己紹介企画みたいなので見ました」
「めっちゃ敬語じゃん笑 それに、テレビよく見てくれてるんだ」
「あ、ほんとだ笑 やー、よく見るっていうかさ。今どこのチャンネルどの番組にもターボーが出演しまくってるから 」
「だとしても見てくれてるの嬉しいからさ」
「確かにそういうもんだよな…あ、ゴミ出し行かないとですよね?」
「まだ緊張してる?また敬語」
「あ…じゃなくて!ゴミ出し」
「えー、まだ話したいんだけど。キングキング、今何時?」
やっぱりこの人距離近すぎるな…その腕に着けてる腕時計で確認すりゃいいのに。
でも、話してると凄く安心するんだ。どうしてかは分からないけど。
「6時半ぴった」
「あー、え!?やっべ…」
「なんかあんのか?」
「8時からラジオあんのよ」
「…え、それ俺と話す時間なんかなくね?さっさとゴミ出すぞ」
「えー…はーい」
ゴミ置き場まで歩く間、特にお互い何か言うでもなく無言の時間が続いた。それなのに、気まずさがない。むしろ、落ち着きを感じる。
別れ際、ターボーが言う。
「ね、まだ話したりないから連絡先教えて」
「え?俺はいいけど大丈夫か…?だって、モデルだし。 職業柄…」
「いいのいいの。それに、別に俺そんなモデルに執着してないよ?」
じゃあどうしてそんなに芸能活動を頑張れるのか?とは思ったが、まあ事情のひとつやふたつもあるだろうと軽く流した。
「ありがと、じゃあまた今度」
「ん。ラジオ頑張って」
連絡先を交換し終えて家にもどる。
さっきまでの時間が夢ではないのかと何度も疑ったが、スマホにある連絡先がそれを否定した。
「まじか…俺、すげえことしちゃってんな」
なんだか今日は仕事を頑張れそうな気がする。
自分に喝を入れ、再び外に出た。
その日から、ターボーは俺の生活に少しづつ混ざってきた。
滅多にないが、帰宅時間が被ればそのまま何分か話し込んだりするし、連絡を取り合ったりもする。
ある夜、玄関前で立ち話をしていると、ターボーがぽつりと言った。
「なーんか、変わらないな」
「何が?」
「んー、空気…?」
「なんだそれ、この辺住んでたことあるとか?」
「ああ、そう聞こえた?」
ターボーは一瞬だけ目を伏せたが、すぐにいつも通りの笑顔に戻った。
「気のせい、なんでもない」
その”気のせい”がやけに引っかかった。
前から感じてたけど、俺はターボーに今の俺ではない何かを見られてる気がする。
上手く言えないけど、俺を見てるはずのその目は、もっと深いところを見ている…みたいな。
まあ、これでも伝わらないけど。とにかく少し違和感を感じるんだ。
でも モデルをやってれば人と関わることも多いし、そんなもんだろうと思うことにした。
「そっか、でもここの空気綺麗だよな」
「そう思う。ロケで凄い都会とかよく行くけど空気も汚いし落ち着かなくて」
「それでここに?」
「ま、そんなとこかな」
ターボーのことは正直まだよく分からない。
なんでこんな俺のために時間を使ってくれるのかも分からない。
けど、一緒にいると落ち着く。
なにも考えなくていい。ただ、隣にいるだけでいい。みたいな、そんな安心感。
不思議な話だよな。
普通、テレビではよく目にしてたけど…それでもほぼ知らない人間といて、こんな感覚にはならない。
でも結局、俺の中の結論はこれだった。
小山隆弘は超有名モデルなうえに高身長でイケメンでスパダリで人柄も良くて、それにどこかミステリアスな最強人間なのだ、と。
_この時の俺はまだ知らなかった。
この結論も全部全部、後でひっくり返ることを。
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ありがとうございました。
いろんなシリーズ書きまくってますが、ちゃんと全部完結させますのでご安心を。
次回 ♡2500
コメント
16件
ンーーーーー😭😭😭徐々に打ち解けてタメになるふたりが最高に可愛いです😭💖💖初対面なのにキングの事を見透かしているターボーがヘキに刺さりますよこれは‼️‼️

またまた新作だ!!!ほんとに全部シチュエーションがいいので出してくれてありがとうございますって感じ😭

うーーーーわもう可愛い!!! こういうシチュエーション大好き💝 ターボーがモデルとかめっちゃスパダリだし口調もメロ…… 続きをどこまででも待ちます!!!