回る輪の中で

虹の向こう側に広がる世界を冒険してみたいという願望を抱くアリスの夢は、ドロシーとなって実現する。ドロシーは自分を助けてくれたオズの王子様を探し求め、やがて王子と再会するのだが、王子は自分の正体を隠したまま彼女を故郷へと帰すため、一緒に南の国を目指すことに。しかし途中で竜巻に巻き込まれ、二人は離ればなれになってしまう。

再会を果たした二人は再び旅を続け、ついにオズ王国に戻ることに成功する。だがそこはかつて見たことのないほど醜い姿になっていた。王である父に会うために城へ向かう途中、ドロシーは悪漢たちに捕まりそうになるが、そこに現れたブリキ男の機転により窮地を脱する。しかしその間にオズの王と王妃は毒蛇によって殺されていた。さらに悪いことに、二人が留守の間にドロシーを嫁に迎えたいと言い出す者が現れ、求婚者たちは彼女の財産目当てだったことが判明する。怒り狂ったドロシーは結婚を拒む代わりに、「三日間だけ時間をちょうだい！」と言って三人の使者を連れ出し、西の悪い魔女が住むというネバーランドへ行くことにした。そこで一行はカカシ、アヒル、ネズミの三人組に出会い、彼らはネバーランドの大冒険を繰り広げた末に西の悪い魔女を倒すことに成功。こうしてドロシーは無事、家族と再会することができた