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回る輪の中で

5 - 第5話白雪

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2022年08月11日

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私は家に帰る途中、ふと思い立って寄り道をすることにしました。

私の家は森の中にあるのですが、そこを通るたびいつも気になる場所があるんです。

そこは森の中でも少し開けた場所で、木が生えておらず地面が見えています。

私は一度その場所を見てみたいと思いながらも、いつも勇気が出ずに通り過ぎてしまうんです。

そんな時、ある夏の日、友達と一緒に遊んでいる時に、その子がその場所に行こうといい始めました。

私たちは二人してすぐに賛成したので、その空き地に向かって歩き出しました。

しかしいざそこに着くと、そこには空き地なんてありません。

あったのは大きな屋敷だけです。

それも今まで見たこともないような立派な建物です。

庭も広くて綺麗で、色とりどりの花が咲いている花壇がありました。

私たちが呆然としていると、中から背の高い女の人が出てきました。

その人は私と同じくらいの年齢に見えるのに大人っぽい人で、どこかのお嬢様のような服を着ていました。

彼女は不思議そうな顔をしながら、「あなたたち、どこから来たの?」と聞いてきたので、私がここに来た経緯を説明すると、彼女もまた自分がどうしてここにいるのか思い出せないようでした。

私は彼女に名前を尋ねましたが、彼女は自分の名前が分からないようなのです。

私は彼女のことを白雪と呼ぶことに決めました。

彼女が白くなった髪の色にちなんでです。

それからというもの、私たちは二人だけで森の中を探検したり、二人で森の中で暮らしたりして暮らしてきました。

私たちが出会って一年ぐらい経ったある日、ふとしたきっかけで私の記憶が一部戻ったことがありました。

私の名前はアリス。元の世界では歌手をしていたはずなのに、なぜかこちらに来てからはそれが思い出せないんです。

その日から、たまに前世のことを思い出すようになりました。

しかし、どんなに頑張っても昔の名前だけはどうしても分かりませんでした。

そんなとき、たまたま見つけた湖のほとりで、一匹の黒い猫と出会いました。

黒猫は私を見ると怯えるように逃げていきましたが、しばらくしたら戻ってきました。

そして、じっと私を見つめています。

どうしたのでしょう? 黒猫はどこに行ったのかしら? 白雪はキョロキョロしながら、家の中を探し回った。

けれど、どこにも見当たらない

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