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ついていくと献血ルームのような場所についた
下手の真ん中にある椅子にさっきの患者さんが拘束された
看護師は拘束されている患者さんに片方の腕だけではなく様々な箇所に針を刺し始めた
針の次にチューブがありその先には輸血パックのようなものがあった
看護師が針を刺し終えたころには血管が浮き出ているような場所にはたくさんの針が刺されていた
ものすごい勢いで輸血パックの方に血が吸い上げられていた
しばらくして血を取り終わったらしく看護師は乱雑に針を抜いた
血を抜かれた患者さんはフラフラしながら部屋を出てまっすぐ自分の病室へ向かっていった
私は心配になり患者さんの後をつけていった
部屋に着くなり患者さんはベッドに倒れこんだ
そっと針が刺された箇所を見ると内出血になっていた
血管が浮き出ている箇所すべてに刺されていたので心配で声をかけた
「大丈夫?」
声をかけた瞬間 患者さんは私の方へ向いた
表情がほぼない だけど目がすごく見開いていて目玉が飛び出そうな顔で
「ナンデトメテクレナカッタノ?」
今まで誰にも反応してもらえなかった
どんなに話しかけても誰にも気づいてくれない
私はすごく嬉しかった
「私のことが見えるの?
今までいろんな人に話しかけたのに誰にも反応してくれなくて
いや~うれしいな~」
嬉しすぎてついたくさん話したら怖かったのだろうか
悲鳴を上げてナースコールを押された
しばらくするとさっきまでの看護師が来た
看護師はめんどくさそうに患者さんを引きずっていった
行った先はさっきの献血ルームとは全く違う
地下室のような場所に連れていかれた
「あ、あそこに人が、人が…!」
「知ってるわよ さっきから堂々と入ってくるなんてほんとにどうかしてるわよね」
この二人は最初から気づいていた?
じゃななんで声をかけたときに返事をしてくれなかったんだ?
「次に見た人が僕の代わりになるんですよね?
だったらもう僕はいいよね??もう開放してよ!」
「まだあんたの仕事は残ってるわよ」
そういい私の服をつかみ看護師に連れていかれた
地下の部屋につき部屋に入ると
「お前、このストーカーを椅子に縛り付けろ」
「で、でもこいつ怖くて…」
「できないのか?」
こうして私は椅子に縛り付けられた
「も、もういいよね?僕もう帰っていいよね?」
「ええいいわよ、また最初からやり直しなさい」
「え?」
看護師は隠していたメスで患者さんの首を切った
「え…なんで…」
患者さんは倒れて首から大量の血を流して動かなくなった
「おい、出てこい こいつを運べ」
看護師の声で部屋の陰に隠れていた黒い服の人達が出てきた
「こいつの肉を削げ その肉と血をあの方のところへ持っていけ
…今回の奴は短かったな」
私の方へ向って言った
「次はお前の番だ
騒ぐとうるさそうだから…ちょっとチクッとするぞ」
私は謎の注射を打たれ眠ってしまった
目が覚めるとあのレストランにいた
また心臓がバクバクする
レストランの男性がこっちに走ってきた
「お客様、食べた後に何かされましたか」
私はただお水を一気に飲んだだけだった
机の上にあるお水が入っていたグラスを見ていたら男性が真っ青のような顔で
「すいません 少々お待ちください」
男性はグラスをもって急ぎ足で戻っていった
しばらくすると ガシャンガシャン となにかを倒すような音が聞こえた
音が止むとさっきの男性が戻ってきた
「お騒がせしてしまって申し訳ございません
すいませんがグラスの方交換させていただきます
お詫びとしてお次からワインをお持ちします
次の料理と一緒にお持ちしますのでお待ちください」
そういってまた男性は戻っていった
私の心臓はまだバクバクしていた
さっきの工場のリアルのような夢よりももっとリアルで怖かった
それと同時に反応してもらえたという嬉しさで顔がにやけていた
次の料理はどんなものが来るんだろう