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数日後
ダンスの振り入れの為9人がまた揃う
2人に会いたくなくても
同じメンバーのなので会わないといけない
憂鬱な気持ちのままレッスン場に入る
幸い振り入れは中は
いつも通り集中して取り組む事が出来た
前半の振り入れが終わり休憩を取る
佐久間くんは周りなんてお構いなしに
阿部ちゃんにベタベタしている
そんな2人を見たくなくて
レッスン場から逃げるように出た
気持ちを落ち着けたくて空を見上げる
俺の心を映し出したかのような曇天
ハァ〜と溜め息をつき
レッスン場に戻ろうと廊下を歩いていると
声がして慌てて身を隠した
佐 「阿部ちゃん大好きだよ」
阿 「うれしい///」
廊下の影で絡み合うよう抱き合い
啄むような甘いキスを繰り返している
頬を紅くし目元はとろんとしながら
幸せそうにはにかみ笑う亮平
俺にはそんな顔を向けられたことがなかった…
愛おしそうに見つめる眼差しも
抱き合うのも…その唇に触れるのも…
なんで俺じゃないんだろ?
なんで?…なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
亮平の隣にいるのが俺以外なんてイヤだ
俺以外のヤツが亮平に触れるなんて赦せない
亮平と愛し合うのは佐久間くんなんかじゃない
自分の中でなにかが音を立てて崩れた
それと同時にある考えが思い浮かんだ
そっかー亮平は間違えちゃっただけだよね?
俺が愛情をいっぱい注いで
俺だけを見つめるようにすれば
亮平は俺のこと愛してくれるよね?
ちゃんと俺が正しい方に導いてあげるから
待っててね亮平♡
暗く歪で盲目的な愛に塗り替わっていった