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「、、、ねぇ江戸川くん、どうしたらいい?私の話、聞いてる?」
「聞いてるわけ無いでしょ、莫迦なの?」
とてつもなく辛辣な言葉で返す乱歩。其の手元には様々な薬品が致死量。
「、、、それは何に使うのかな?全く、、、鍵を締めてあったのにどうやって、、、」
「森さんを殺すためだよ、ぶぁーっか。」
この少年は、森が思っている以上に無愛想で、我儘なようだった。
だが、乱歩の顔立ちはなかなかに良かった。長いまつ毛、きれいな唇。身体は細く、
男女もろとも虜にしてしまいそうな外見だった乱歩には、森は勝てなかった。
しかし、今回だけは行ってもらわなくてはならないため、事情を説明する。
其の結果が、
「え、、、やだ、めんどくさい。」
無論判っていた答えである。そのため、、
「帰ってきたら駄菓子いくらでも買ってあげるね。」
森は、とてつもなくズルい手を使った。読者諸君、いいか?此れが大人である。
「っ!ほんと、?」
初めてした、子供の顔。それだけで森は心を奪われてしまっていた。(((
「はぁ、、、本当に面倒だなぁ、なんで僕がこんな事に、、、」
「ねぇ?広津さん。」
大きめの探偵外套と、肩にかけた森さんとおそろいの青いマフラーを揺らしながら、
家の古い屋根の上に立って云う。
家の下には、困りに困った表情の広津が、数メートル先の乱歩を見つめていた。
「、、、そう、ですね、、、(汗)」
「はーぁ、お菓子が食べt」
そこまで云うと、急に飛んでいった。
「江戸川さん?!」
「チッ!!」
オレンジ髪の少年、、、羊の王、中原中也がキレながら云う。
「全部判ってたンだな?テメェ。」
そう、乱歩は蹴られたのではない。此の事に気づいて後ろに思いっきり跳んだのだ。
此れに気付いたのだから、そりゃあ怒るに決まっている。
「非異能力者が異能力者の想定をこえんじゃァねぇよ、、、💢」
「非異能力者の想定内に収まらないでくれる?王様?笑」
バチバチと火花が散る中、広津が走ってくる。
「江戸川さん。大丈夫ですか?」
「、、、お仲間も気付いちゃいねぇっぽいが?」
中也がびっ、と指をさす。表情は明らかに不満げである。
「僕にお仲間?笑わせないでよ、オチビサン♪」
「そんな変わんねぇよッッ!!!」
そう、中也は150cmで乱歩は157cmである。
乱歩のほうが4歳ほど年上なので、身長に差があるのは当たり前だが。
それだけ云うと乱歩は、手際よく中也を拘束し、縄を引きずる。
森さんに云われた任務は「羊の王を生け捕りにしろ」というものだからだ。
「てめッ!!ぶっ殺すぞ?!?!」
「こぉら、年上は敬いなさーいっ!」
「(貴方も大概ですよ、江戸川さん、、、(汗))」
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