“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらか大丈夫な方はどうぞ!!!
加賀美視点
不破さんと別れた後、必死に匂いの後を辿り、甲斐田さんの居場所を探った。
「っこっちか…?」
枯れ葉を踏んでいきながらも何とか少し広いところについた。
「…甲斐田さんだッ!!」
枯れ葉に埋まるように横たわっている甲斐田さんがいた。
私は傍に駆け寄り、体温やらなんやらを確認した。どうやら大丈夫そうだった。ただ寝てるだけだと安心して、尻もちをついた。
「…とりあえず…甲斐田さんを元来た道まで連れていきますか。」
寝たまんまの甲斐田さんを背負い、元来た道を匂いを頼りに戻っていった。
____ポツリ。
頬に水滴が流れる。
「…雨、…」
私は甲斐田さんを背負いながらも雨宿り出来そうな木の下まで来て甲斐田さんを一旦横にさせた。
「…不破さん達、大丈夫でしょうかね…」
_____________
不破視点
随分と粘ってきたけど、そろそろ黒い粘液に蝕まれてきている。そのせいか身体が思う様に動かない。
「っぐ、ぅ、あ”ッ…」
喉が焼けるように痛い。例えるならアツアツの食べ物をそのまま丸呑みして喉が火傷した時くらい。
遂には俺も横に倒れた。意識はまだハッキリしている。
_____ぽつ
__________ぽつぽつ
雨…?
雨か…
あ〜。なんか、冷たいとかいう感覚が無くなったかもしれんわ。熱いという感覚しかせんな。
さっきまでの曇り空は悪化し、今雨が降っている。
…そういえば社長は甲斐田を見つけれたんかな。
見つけれてるといいな。
…んぁ〜。こうやって雨空を見上げながらゆっくり目を閉じていくのも、またいい趣なんかな〜なんて。
熱いけど暖かいし、寝れそうやな。
_____________おやすみ。
そのまま俺は目を閉じた。
ザー…ザー
そんな音が耳から聞こえる。俺はゆっくりと目を空けた。
「…ん、?」
俺は雨に打たれていた。灰色の雲が空を覆っており、ザーザーと音を立てながら雨が降っている。土砂降りだった。
少し身体が痛むが、ゆっくりと体を起こした。
ピリッと服と肌が擦れる度に痛む。
腕を見れば大火傷を負っていた。もちさんの方にも顔を向けると、顔が爛れていた。ちょっとグロい。
俺は服を脱ぎながら、もちさんの事を気にかけていた。
やがて上半身だけ脱ぎ終わると、かなり広範囲だが軽めの火傷ばかりだと気がついた。
「…生きとる?」
もちさんの顔を覗き込んだ。顔の皮膚はもう無い、薄ピンクの肉が顔を出している。
胸に耳を当て、鼓動を確かめた。
「…そうか。」
すっかりと冷たくなっていたし、血の気も引いていたから薄々感づいていたけれど、やっぱり遅かった。
「あー、…」
なんとも言えなかった。こんな若さで大人よりも先立ってしまうなんて思わなかった。
「…俺、なんて言えばええんやろか。甲斐田にも、社長にも。…もちさんにも。」
すっかり冷たくなった手をぎゅっと握り締めた。
「ごめん、ごめん…ッ…」
改めて、今後が不安で不安で仕方がない。もしかしたら甲斐田も…なんてことが有り得てしまうし、社長ももしかしたらいなくなってしまうかもしれない。
「はぁあ…もちさんがいなくなったら俺頭可笑しなってまうわ…」
もちさんの横に横たわり、雨に打たれながらも一緒に空を見つめる。
「…寝たらもちさんが生き返ってないかな〜、なんてな…」
もう一度目を閉じた。もちさんが生き返るなんてまた夢物語だけど、もう一度屁理屈を述べているもちさんが見たい。
遠くから足音が聞こえてきた。
「ッ!アニキ!!」
「剣持さん!?」
2人分の声と2人分の足音。どちらも聞き覚えがある。俺は身体を起こした。
「あっ、アニキ…良かった…すみません!僕が…ッ僕が逃げ出してしまったばかりに…ッ」
「にゃは、は…甲斐田がぁ…無事ならそれでええよ…にゃはは、ははは…」
「…剣持さんの脈が無、い…」
社長がそう言う。俺は胸がキュッとなった。不甲斐ない自分が許せなかった。
「…すまん、もちさん、救えんかった、…」
「僕が悪いんです…ッ…僕が逃げ出さなかったら…ッ」
雨がより一層強くなっていく。心做しか風も強くなってきた。俺らは一旦もちさんの死体を抱え、雨風が凌げる木のとこまで移動した。
その日は全員疲れてたので、全員木の下でぎゅうぎゅう詰めになって眠った。
まだ体温を感じる。寒いけど暖かい。甲斐田の服と社長の服が俺の肌に当たって火傷跡が少し痛むけど…ね。
コメント
2件
もちさん…🥲
まじですか、、剣持……