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この声は…。


 

後ろからグイッと抱きしめられ


パッパッと肩や手に周ってたナンパ男二人手を振りほどく。



「ダメじゃねぇかァ…待ち合わせに遅れちゃあ」



そう言って、耳元で



「待ち合わせに遅れた上、他の男とイチャイチャたぁお前は悪い子だなァ?」


と囁く…


『荼毘さん!?』


振り向くと


私服の荼毘さんが!


「声が出けーんだよ、静かにしろ」


『あっ…はい…』



偶然…?



「てことで、チャラついたお兄さん方♡こいつァ俺の連れなんで」


は?とばかりに、私たちを見るナンパ男共を横目に


「行くぞ」


と私の手を引き、スタスタと前を歩く荼毘さん____



えっ


なに、!?


なんで荼毘さんが!?


ちょっと待って!!!!///



スタスタ……


人混みを颯爽と


『荼毘さん!待って!もっとゆっくり歩いてよ!』


「あ〜?聞こえね〜」


『聞こえてんじゃんか!』


私たちは歩く____


久しぶりに荼毘さんに会えて


世界が止まったかのように周りの音は聞こえない


聞こえるのは私の心臓の音だけ____




んなわけあるかい!!!///



待ってほんとに!!!


慣れない高いヒールで…


『靴…歩きにくいから!』


そう言うと


ピタッ


『ぶひゃッ!?急に止まらないでよぉ!?』


急に荼毘さんが止まるもんだから、思わずぶつかってしまった!


止まるなら止まるって言ってよね!?

いやそれもなんかあれだけども!



プンプンしながら、

荼毘さんの方を見上げると


「くく…」


肩を揺らし


『あ〜笑ってるでしょ!』


「いや、だってお前…ぶひゃって…ww豚みてぇwww」


『は〜〜??うるさ!急に止まる方が悪いんでしょ?!』


「はいはい…ふは、ほんと…お前は…」


そうしばらく笑った後



荼毘さんは優しく微笑み



「変わんねーな…」


と私の頬に触れる____



なっ!?!?!?///



久しぶりに荼毘が私の顔に触れ


目の前には荼毘さんが____


状況がもうワケわからなくて


心臓もワケわからんくらいドキドキして…

(これは、さっき少し早歩きしたからで!!///)


触れた手の体温が、伝わってくる


やばい顔が熱い、、、


顔、赤いのバレる!!


色々グルグル考えてると


また荼毘さんは


「ふはッ…はは」


と優しく笑い


「ほんと何面相してんだよ…」


そう言って


両手で頬を


ムニッ


と掴む!!!


なんで!?!?!?


『はッ離して!///』



手を引き剥がすと


「ふは、ばーーーか」


と笑う荼毘さん。



『なっ!?バカって言う方がバカなんだから!///』


「はいはい」


『もう!適当に返事しないで!』


荼毘さんってば。____




ほんと変わらない。






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