TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

灰色の腕が引っ込み、代わりに人影が、舞台の上に落ちてきた。


「……人?」


ボロ切れのような外套。革の鎧。腰には刃こぼれした剣。 観光客の誰かが、安堵したように息を吐いた。


「なんだよ、コスプレか……」


その言葉は、最後まで言い切れなかった。

落ちてきた男が顔を上げた瞬間、俺は見てしまった。 目が、完全に虚ろだった。

焦点が合っていない。 まるで、誰かに操られているかのように。


「……排除、命令」


男の口が、ぎこちなく動く。

次の瞬間、剣が振り下ろされた。


悲鳴。血。混乱。


「逃げろおおお!」


教師が叫ぶ。だが逃げ場は狭く、観光客同士がぶつかり合う。 その間にも、裂け目から次々と人影が落ちてくる。 老若男女。 だが全員、同じ虚ろな目をしていた。


「……異世界人?」


スマホが震える。


《先遣侵攻部隊:展開》

《魔王軍 第三斥候群》

《構成:魔族 0/使役異世界人 12》


「魔族、ゼロ……?」


そのとき、裂け目の奥から、別の気配が流れ込んできた。 人ではない。 だが、意思はある。

黒い霧が形を取り、鎧をまとった存在が姿を現す。 顔は兜に覆われ、赤い光だけが兜の隙間から揺れていた。


「抵抗反応、確認。 この世界―侵攻価値あり」


それだけ言うと、黒い鎧の騎士は裂け目の向こうへと退いた。

残されたのは、倒れた人々と、操られている異世界人たち。 そして、見定められたという事実。

俺のスマホに更に表示が浮かぶ。


《評価結果:合格》

《次段階侵攻まで:72時間》

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚