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それなのに、自分はなんて軽薄なことをしてしまったのだろう。たとえ媚薬を盛られた不可抗力だったとはいえ、一瞬でもその快楽に流され、あろうことか一臣に縋りそうになってしまった自分が情けない。
後悔の念がどっと押し寄せ、瀬名の腕に抱かれながら、理人は底知れない罪悪感に打ちひしがれていた。
「あぁ、そうかよ。じゃあいいわ。なんか萎えたし……後は勝手によろしくやってろよ」
興を削がれたように一臣がその場を離れようとした、その時だ。
「……待て。誰が行っていいと言った?」
「えっ、は!?」
低く地を這うような声が一臣を呼び止める。それと同時に、理人の手首を縛り上げていたネクタイが瀬名の手によって鮮やかに解かれた。
パンッ、と小気味いい音を立ててその布を広げ、瀬名は獲物を狙う足取りで一臣へとゆっくり歩み寄っていく。
「オイタした悪いお坊ちゃんには……お仕置きしなきゃ、でしょ?」
「は!? ふざけんなお前、何言って……っ!」
氷のように冷徹な笑みを張り付かせたまま、瀬名は抵抗する一臣を驚異的な速さで制圧し、手際よく後ろ手に縛り上げた。
そして、呻く一臣を無理やり椅子に座らせると、見せつけるように理人の元へと戻ってくる。
この時点でもう、理人の心臓は嫌な予感に跳ねていた。
「……お、おい瀬名……お前、何を……」
「理人さんって、人に見られながらスるの好きなんですよ。……だから、アンタはそこで指を咥えて見てろ。ドアホが」
「!?」
ドスの利いた声で言い捨てるが早いか、理人は瀬名の手によって強引に引き寄せられ、彼の股の間に背中から押し込まれるように座らされた。
一臣にその「無様な姿」がよく見えるよう、理人の腿は無理やり割られ、瀬名の強靭な両脚によってがっしりと固定される。
逃げ場を失った理人の下肢に、瀬名の熱い手が伸びた。
「な、ぁ……っ、やめろ……馬鹿、っ……、ぅ」
先ほどの一臣による執拗な攻めと媚薬の効果が相まって、理人の身体は極限まで敏感になっていた。露わになった胸の飾りを摘ままれ、同時に熱を帯びた性器を直に掴み上げられ、理人は激しく息を詰まらせた。
首筋や耳に瀬名の舌が這い、絶え間なく続く刺激が全身を甘い痺れで満たしていく。こんな屈辱的な状況、嫌なはずなのに。瀬名に触れられているという事実だけで、身体は裏腹にビクビクと悦びに跳ねてしまう。
「あ、や……くそ、……止め……っ」
ただでさえ羞恥で狂いそうなのに、至近距離で大股を開かされ、同僚に見つめられながら性器を弄られるなど、正気の沙汰ではない。
(ああ、これは自分への罰なんだ……)
一瞬でも一臣を受け入れようとした自分への、残酷なまでの仕置きなのだと、理人は唐突に理解した。
一臣は必死にネクタイを解こうともがき、罵詈雑言を喚き散らしているが、瀬名には届かない。それどころか、わざと一臣を煽るように、粘りつくような触れ方をしてくるから余計に質が悪い。
「ん、ぁっふ……んんっ」
「腰、揺れてますよ理人さん。……見られていつもより感じてるんですか? ほんっと、変態ですね」
「……っ」
違うと否定したかったが、口を開けばあられもない鳴き声が漏れてしまいそうで、理人は涙に濡れた瞳で瀬名を睨みつける。だが、その拒絶も虚しく、瀬名の冷たい声が理人の胸を締め付けた。
「違わないでしょう。ここも、こんなに物欲しそうにして。僕の指、簡単に入っちゃいそうですよ?」
「ぅ、あ……っ、やめ……」
宣言通り、ぬるりと熱い腕が伸び、指が躊躇なく内部へと潜り込んでくる。 いくら拒絶の言葉を並べようと、開発されきった身体はあまりに正直だった。
首筋を舐め取られ、片手で乳首を弄られ、内部をぐちゅぐちゅと執拗に掻き回される快楽に、理人は無様に身悶えることしかできない。
ここは毎日仕事をしているオフィスで、目の前には自分を辱めた男が、縛られたままこちらを見ている。 一臣がゴクリ、と唾を呑み込む気配が伝わってきた。いつの間にか罵声を止めた彼は、瀬名の腕の中で淫らに腰をくねらせる理人の姿を、食い入るような、ギラついた視線で見つめていた。
#ゆめちゅーい