注意
桃×青
喫煙表現有
地雷さん、夢女子さん 自衛お願いします
御本人様には関係ありません
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桃side
カランコロン と乾いた音がドアの軋む音と共に店内に響く
仕事帰り、スーツ姿のまま若い子で賑わっているところを通り過ぎ、ビル…と言ってもバーだったりアッチ系のお店だったりの
いわゆる夜の街へ足を運ぶ
ひとつのビルの中に入りエレベーターホールを通り過ぎ突き当たりを曲がると暗闇の中に地下へと続く階段が見えてくる
下まで降りると鉄製のドア、そして
シーシャバー Irregular
の文字
俺が2、3週間に1回くらいの頻度で通っているシーシャバーのお店だ
そのままグッとノブを手前に引けば、開いたドアの隙間から漏れてくるピンクのネオンの光
開いた隙間に体を滑り込ませ店内に入るとカウンター席に1人のスーツ姿の青年
初めて見る顔だなぁ なんて思っているとドアの開く音に反応したのかゆっくりとこちらを振り返ってくる
青いサラサラの髪がなびき、切れ長の目と俺の視線が交わる
その瞬間心臓を鷲掴みにされたような衝撃が体の中を駆け巡った
パニックで回らない脳がこれは一目惚れなんだと訴えかけてくる
足早で彼の近くに行き声をかける
桃「初めまして。隣いいかな?」
?「あぁ…えっと、どうぞ」
席に腰掛けてから近くにいた店員さんに声をかける
桃「すいません」
「ピンクマカロンお願いします」
M「承知しました」
注文を終えるとまた彼の方へ体を向ける
桃「ねぇ。君初めて?」
「こういうとこ来んの」
?「え…?あっ、はい」
桃「じゃあ俺が教えてあげよっか?吸い方とか」
?「ではお言葉に甘えて、お願いします」
桃「笑。いーよ」
「あっ、そうだ。タメでいこーね!俺ないこ」
青「いふ。よかったらまろって呼んでほしい」
桃「おっけー」
「よろしくね まろ!」
なんだかんだで10数分くらい経っていたらしく店員さんがやってきた
M「失礼します」
「くれぐれもシーシャを動かさないようお願いします」
「ではごゆっくりどうぞ」
そう言って去っていく店員さんの背中を見送りながらシーシャの吸い口を軽く舐めた
青「なんか…ないこってシーシャ似合うな」
なんて急にこんなこと言ってくるからまた心臓が大きく脈打ってしまう
酔いそうなくらいの甘い笑顔を向けること。それが俺の中の精一杯だった
だから
桃「ふふっ。」
「そう?ありがとう」
と甘い声で、甘い笑顔を向ける
心無しかまろの両耳が紅くなっている気がした
「ーーー。ーー!」
「ーーーーー?」
吸い方を教えたり仕事などのプライベートだったり沢山のことを話し、沢山のことを知った
サラリーマンとして働いていること、関西出身なこと、歌うことが好きなこと、そして恋人はいないこと…
それに対して心の中でガッツポーズしてしまった俺は最悪なやつなのかもしれない
小一時間くらい話していてふと思った
桃「ねぇ。今更なんだけど何のフレーバー吸ってるの?」
青「ほんまにめっちゃ今更やなぁ」
「フレーバーとかよう分からんくて無難なオレンジにしたわw」
桃「へぇ〜。俺オレンジとか爽やか系吸ったことないかも」
「今日はピンクマカロンだったり甘いお菓子系ばっか」
青「……!」
少し考えたあと“ピコン”なんて効果音が付きそうな笑顔を浮かべると
青「吸ってみる?俺の」
なんて超爆弾発言をしてくる
まろのを吸うってことはつまり間接キスするということ
俺はまろのことが好きだから嫌じゃないし、むしろ嬉しすぎるくらいなのだが……
なんて1人で悶々と考えてると
青「ないこ?どうしたん?いらんの?」
って聞いてくるからつい
桃「いや、じゃあもらおっかな」
と答えしまい
青「ん。」
と言ってパイプが手渡される
さっきまでまろがここを咥えていたんだな…なんて余計なことを考えながら恐る恐る口をつける
3秒ほどマ○クシェイクを吸うような感じて吸い込み、口から離して4秒ほどかけて煙を吐き出す
青「どう?爽やかなオレンジの香りするやろ?」
と聞いてくるが緊張しすぎてあまり香りがわからなかった
自分のしたことが恥ずかしくなってきてそっと視線を外すと真っ赤になったまろの耳が映った
もしかして間接キスになることを分かっていてわざと提案してきたのではないかと思うと、
押し殺していた感情が出てきてしまった
桃「めっちゃ爽やかだった」
「まろのオレンジもらったからよかったらピンクマカロン吸ってみる?」
青「んぇ…えっ、えっと、じゃ、じゃあ」
この返信を聞いてニヤッと一瞬笑みを浮かべ
桃「じゃあちゃんとこっち向いて座って」
と声をかけるとまろは頭に沢山のハテナを浮かべながらこっちを向く
そして自分で吸い込み
チュッ
青「んぅ⁈」
まろの唇に自身の唇を押し付ける
舌で唇を押すと恐る恐る口を開いてくれたそのままハーっとさっき吸い込んだ煙をまろの中へと吐き出していく
3、4秒ほど吐き出すとそっと唇を離した
何が起こったのか分かっていないような表情を浮かべている
桃「ほら、吸った煙吐き出さないと」
と言うとハッとしたように煙を吐き出していく
自分でも相当なことをしてしまったと分かっていてこの後まろに怒鳴られてそのまま逃げ出されると思っていたのに
青「ほんまにめっちゃ甘いな」
なんて顔を真っ赤にしながら言ってくる
あぁ、もしこの気持ちが一緒ならと思い近くにいた店員さんに声をかける
少ししてまろにカクテルが渡された
青「えっ?僕こんなん頼んでへんけど…」
桃「俺からだよ」
「スクリュードライバーってカクテル」
それを聞いてまろも!って俺のために注文してくれた
M「お待たせしました」
青「キールってカクテルやで」
その言葉にドキッとする
桃「まろってさカクテル言葉とかしってる?」
そう聞いてみると
青「知らんかったらこのお酒選ばへんよ」
と優しい笑顔で返ってきた
いつものバー何も変わらない時間がやってくると思っていたのに
勿体無いくらいの幸せに出会ってしまった
桃「これからよろしくね」
そう言ってお互いカツンとグラスを当てた
ピンクのネオンライトに照らされているショットグラスの中身がなくなって、シーシャの煙が出なくなったらどこへ行こう
スクリュードライバー…あなたに心を奪われた
キール…あなたに出会えてよかった
20歳どころか成人すらしてない子供なので喫煙、飲酒のこと一切わかっておりません
変なところがあってもご了承下さい
コメント
2件
んわいいなぁ、!!大人っぽい感じの…!! えもえもだぁ…