テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
わっ
27
メロォン
48
開いた扉からフラフラと男性が入ってきたと思うと、その男はそのまま俺の体に抱きついた
そして間髪入れずに‥‥
俺の口の中へと舌を入れてきたんだ
手にしたペットボトルと財布を床に落とし、男の体を突き放そうと踠いた
だが、酔っ払っているからか、物凄い力で俺の事を離さない
一気に広がる酒の匂い
そして静かに閉まるエレベーターの扉
「んんっ!んんんっっ!!」
「んーっ‥‥」
気持ち悪いっ!
早くなんとかしないと‥‥
それなのに恐怖と嫌悪感で足に力が入らない
嫌だ‥‥
汚い‥‥‥‥
気持ち悪いっ‥‥!
扉が閉まり上へ動き出す
そしてまたすぐに扉が開いた
「んんっ!‥‥んやっ‥‥離しっ‥‥」
「‥‥こやっ!!」
聞き覚えのある声
そしてフッと男の体が俺の前から消えた
「こや!大丈夫⁈」
「‥‥っ‥‥ハァハァ‥‥ぅ‥‥うっ!」
俺が目を開けると、俺の前にいた男はエレベーターの外に投げ捨てられていた
そして叶さんが俺の身体を支えている
「か‥‥叶さん」
「早く早に戻ろう‥‥」
そう言いながら外に転がる酔っぱらいに向かい一言発した
「ホテルの方と警察に言いますから。ちゃんと顔覚えたましたよ」
そう言い残し、俺達は部屋へ戻って行った
部屋の鍵を開けるとすぐにバスルームとトイレがある扉を開いた
そして俺は耐えられず戻してしまった
「こや‥‥大丈夫か?」
「うっ‥‥ケホケホっ‥‥はい‥‥」
俺は取り急ぎ蛇口から手で水を汲み、口の中を濯いだ
それを見て叶さんが持ってきたミネラルウォーターを差し出してくれる
「これも飲んで‥‥落ち着こう」
「もう‥‥大丈夫」
「あとは出なそう?ベッドに行く?」
「‥‥はい」
フラフラとベッドまで行くと腰を下ろす
濡れた顔を手で拭うとため息をついた
「こや‥‥血‥‥」
「え‥‥?」
血?
気がつくと口の端が切れていた
アイツに噛まれたのか
俺が抵抗していて噛み切ったのか‥‥
「‥‥大丈夫です」
「そんな訳ないだろ‥‥怖かったよな」
優しく背中を摩ってくれる
だいぶ体は落ち着いてきた様に感じる
知らない男に襲われた
しかもあんなに嫌悪感があるなんて‥‥
叶さん以外があんなに嫌なんて知らなかった
「俺‥‥歯磨いて来ます」
「ん‥‥そうだね。なんでもしたら良いよ」
まだ洗面台に置いてあった歯ブラシを取り、たっぷりと歯磨き粉を出して磨き始める
「‥‥こや?」
「‥‥‥‥‥‥」
「もう良いんじゃない?」
「‥‥‥‥‥‥」
まだ
まだ汚い
まだまだおちない
まだ‥‥
「こや!もうやめな?傷ついちゃうから」
「‥‥‥‥でも」
汚かったら‥‥
叶さんに触れてもらえない
.
コメント
10件
もう叶さんに心向いちゃったじゃん!!気づけ!こや! もう続きが見たい!
こや〜〜、、まぁクソ汚いもんね?あとこれ、こやは叶さんに触れてもらいたいって、コト?!