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奏 〜駐輪場にて〜
僕は隼人が来るのを待っていた。
そこへ雛田先輩がやってきて
「少し相談があるんだけどいい?」
と言われ
「いいですけど…友達を待ってるのでそれまでだったら大丈夫ですよ」
「ありがとう!」
「実は俺久紗のことが気になっててさ」
「そうなんですかー……ふぇ?!久紗先輩?!」
僕は驚きのあまり後ろに倒れそうになった。
「そうなんだよ…」
「全く気づきませんでした…」
「だってそういうこと全く言ってなかったもんな笑」
「それって好きってことですか?」
僕は単刀直入に聞いてみた。
「…そ…そうゆうこと……かな?」
「それで告白するんですか…?」
「んー…迷ってるんだよな」
「なんでですか?!」
「もし振られたらこれから気まずいしさ、今までどうりになれないかなって思って…」
「じゃあ僕は手助けをすればいいんですね?」
「してくれるのか!?」
「もちろんですよ!先輩達のためですし!」
「ありがとう!ほんとに嬉しいよ!」
それから僕達が10分くらい話していると隼人がやってきた。
隼人 〜駐輪場にて〜
「…あ!隼人!」
奏が自分の姿を見つけたと同時に横にいる男の先輩が目に入った。
「ごめん。部活長引いてさ、少し遅れた」
「全然いいよ」
自分はつい横にいた男の先輩が気になり聞いてみた。
「その先輩は?」
「剣道部の先輩で雛田先輩だよ!」
自分は部活の先輩であることに少しほっとしたと同時になぜこんなに親しくしているのかが気になった。
しかし今そのことを聞くのは良くないと思い、出かけた言葉を飲み込んだ。
すると横にいた雛田先輩という人は
「友達と帰るならまた今度相談していいか?」
「全然いいですよ!また相談してください!」
「今日はありがとう。じゃあな!」
と言い正門へと向かっていった。
聞くなら今しかないと思いなぜこんなに親しいのか思い切って聞いてみることにした。
「奏はあの先輩と仲がいいの?」
「んーまぁ一応?」
「なんだそれ?」
「まぁ部活の先輩だし」
「あと相談とか言ってなかった?」
「あー…」
奏は少し黙り込んでしまった。
しかしすぐ口を開いて
「少し部活のことで相談受けてたんだ!」
「そっか」
自分でもなぜこんなことを聞いたのか分からないが少し心がモヤモヤした感じがする。
奏が男の先輩と一緒に居ただけだとというのに…
やはり自分は奏のことが………
帰りに2人でコンビニへと寄った。
2人でアイスを食べながらふと気になったことを聞いてみた。
「奏ってさ」
「うん?」
「好きな人とかいる?」
「んーどうだろ?」
「えー教えてよ」
「嫌だー!」
「じゃあ何したら教えてくれる?」
「んー…じゃあ次の日曜日遊ばない?2人で」
「わかった」
「ありがと」
奏が何故こんな要求をしたのかいまいちよく分からなかった。
しかし遊ぶのは久しぶりだったため楽しみだ。
早く日曜日にならないか待ち遠しい。