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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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:今更ですが過去改変バチバチに入ってます:


:なんでもかんでも先に言え!って話ですよね。:


:そしてこのマーク(:←これ)で閉じてあるものは主が話してるものです!:


:じゃあ、どうぞ!:












「…待て。春千夜、いつ起きた?植物状態なら軽く半年かかるはず…。」


俺は今更気づく。


だって、普通一日で気づくのに…。


俺は今、ココくんと電話中。


その時に、ふと気になって聞いたのだ。


『あー…やっぱ気づくか…。』


向こうから声が漏れる。


『もう言います?総長。』


『…?』


『…!』


…向こうで二人が言い合っているのが聞こえる。


…数分後、やっとココくんが話してくれた。



『あの話…嘘だったんだ。』



あの植物の話が…嘘?


俺は戸惑う。


「なんで…嘘なんて吐いたの…?」


俺は半ば絶望した声で聞く。


すると、予想外の答えが返ってきた。



『お前を…ボスを傷つけたくなかったんだ。だって、ボスのせいで疾患になったとか言ったら…って思っちまって。』



俺ははっとする。


確かに、あんな姿目の前にされたら、そう思うのも仕方がない。


だから、俺は言った。


「気遣ってくれたのは嬉しいけど、」



「もう嘘は吐かないで。ココくんも苦しくなるだけだから。」



自然に手に力が入る。


俺も泣いているのを自覚していた。


『…ありがとうございます、じゃあ、今日はこれで。』


そう言って、ココくんは無言で電話を切った。


俺も涙を拭う。


そして、両親の部屋へと向かった。




みんなでおやつを食べるために、俺は両親の部屋へと向かった。


そして、あの新聞のことを両親に話したのだ。


「七小虐殺?知ってる知ってる、あれホントひどい話よねー。」


母さんが快活な笑顔でそう話す。


「…もちろん知っている。なんでそのことを聞いた?」


父さんが俺とお揃いの青い双眸をこちらに向けて俺に問う。


俺は意を決して言った。


「…その事件の記事を見たんだ、病院で、偶然。」


母さんは、ありゃまと声に出す。


「それはあんたが小学4年の話よ?だから6年前ね。」


俺は、希望がある、と思って母さんたちに聞いた。


「それってどんな事件だったの!?」


両親は見合って、ため息を吐いた。


「お前も知りたがりだな。その性格はどこから来てるんだか。」


「いいわよー、教えてあげる☆」


「…この類はレイアが強い。だから聞くといい。」


俺は少しの希望を抱いた。


「じゃあ、私の部屋でね、おいで!」


そう、母さんが手招きする。


両親の部屋を出る前、父さんに引き留められた。


「…明日の抗争、下見くらいに行ってこい。いざとなったら参加しろ。それ以外は手を出すな。」


俺は、うれしさで暗い気持ちが一気に晴れた。


「ありがと!」


自然と出た、感謝だった。




場所は変わって母さんの部屋。


「ま、おいで。」


そう言って、母さんは母さんの隣の席をポンポンと叩いた。


俺は促されるままに隣に座った。


「じゃあ、教える前にいくつか確認ね。本当のことをちゃんと言ってちょうだい。」


そう言って、俺の両目をじっと見つめてきた。


「大丈夫、父さんには言わないわ。」


そう言って、母さんは俺に笑って見せる。


「じゃあ、聞くわ。」


「うん。」


…母さんには、言ってもいい気がした。


「なんで、そのことを知ったの?そして、なんでそのことを知ろうとしてるの?」


俺は、ためらわず答えた。


「隔離病棟の張り紙で。そして、その張り紙を見た時に、マイキーから少し違和感を感じたから。」


母さんは、うんうんとうなずきながら黙って聞いていた。


「じゃあ、あと1個だけ。」



「タケミチの、その子に対しての願いは何?」



俺は詰まった。


確かに、俺のしていることは矛盾だらけだ。


過去を知りたいわけじゃなくて、俺はあの暗く曇ったあの眼を殺したいのだ。


俺は拳をぐっと握った。


母さんは、少し笑って俺に話す。


「やっぱり。人って、目的と願いがあってないときがあるの。そういう時は、真っ先に気づいてあげなきゃいけないの。これで分かったでしょう?これからはそれを自覚すること。」


…言い返せない。


俺は何をやってたんだろう、と疑問も募った。


「…じゃあ、俺は聞けない…ってこと?」


「そうは言ってないわよ?」


母さんはきょとんとした顔で言う。


俺は少し戸惑った。


しかし、そんな俺を無視して、母さんは話す。


「いいわよ、今回は特別に話してあげる…。」




:ここからみっち以外の誰かの視点です:


「ったくよー…。話して良かったのかよ。あいつが精神病の類こじらせたって。」


そう呆れた声で電話の主に返す。


『うん。覚悟はできてたから。』


向こうから、落ち着いた高い声が返ってきた。


『だけど、バレたんだよね…あのこと。』


「おいおい、まずくないか?それ。」


もう、驚き以外何も出ない。


あのことは、あいつの第二人格が出てきたといっても過言じゃない事件だった。


『いいよ、どうせいつかバレるんだし。』


あいつはそう平然と返すが、この抗争はただ事じゃなくなることは確かだった。


「…気ぃつけろよ?」


『分かってる。もう、うるさいなぁ。』


「うざがりてぇのはこっちだガキが。」


…ちょっと口が悪かったが、それは仕方がない。


このことは、勝ち負けより、何人死ぬかとかの方が重要な気がしてならなかった。















マイキー殺害まで あと 23日












抗争まで あと 0日













君のその眼を殺します。~END~

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