コメント
8件
ほぼきてないだと?!これ初兎ちゃんきたらやばい事になるんじゃ……!
りうらに嫉妬したという事を聞かされ、俺の脳内はグルグルと色んな、事実と疑問とが渦巻いて来た。
「し、嫉妬、、、したんか、、、」
「俺だけを見ろとは、、、言わないからその笑顔は俺だけに見せて、、、///」
そうやって顔を真っ赤にしながら告白まがいの事をされると急に近づきチュッというリップ音を首筋からなった気がする。そう感じたかと思うとジュルジュルと首筋に所謂キスマークを付けられた。
「これっ、、俺のものって証、、、///」
普段は偽りの愛をオッサン共に伝えているとは思えない程の照れ具合でりうらに思いを伝えられると流石に、元相棒にも困惑が隠せなくなってしまう。ここは、ひとつ、展開を変えないと、2人して顔を真っ赤にしててはいけない。
「ん、ありがとうなりうら。笑顔はりうらにだけ見せるは(笑)」
「ムゥ、嘘つき、、絶対まろとかないくんにもその顔見せてるし、、、」
頬を膨らませ何処かハムスターを思わせるような彼は犬系彼氏とやらなのだろうか。確かに、ないこや、まろ、それだけでなく他の人間にも笑顔を見せている。日本人は、マスクがないと生きていけないような女がいたりする。どんな状況でも、笑顔というものは大切なものだ。他人の表情ひとつでこの世の見方が変わる。そんな、人との関わりで大切な笑顔を彼は見せるなと言う、年齢は同じでもまだまだりうらは幼いようだ。
「りうら、、、仕事頑張れよ」
「えへへっ、うん、がんばるよ。」
りうらは個人の境遇からこの業界に入った。今となっては俺にもりうらが自分の意思でこの仕事をしているかは分からないが、俺としては立派な職についてるだけすごいと思う。彼には、これからも頑張って欲しいそんな、思いを孕ませファイトの言葉をかけた後、俺はりうらの務めているビルを後にした。
もう既に朝日が昇ってきたかと思うと、急に肌寒く感じてきた。もう、3月初期だというのにこんなに寒かったとは、、、今夜は色んな、恋愛感情なのか友情なのかよく分からない自分の気持ちに毒された。そんな、心理から身体の温みに影響があるのだったら、心理学も深いものだな。残念な事に今夜はもう一件回らなければいけない。流石に身体が悲鳴をあげてしまっている。ここは苦手なスマホのLINEで連絡を取るしかないようだ。紫炎組のヤツらとの繋がり、そして、りうら達から聞いた風俗会社の尻もちのグループ。
要点を注意して初兎に送ると、すぐに既読がつき、返事が返ってきた。
「悠くん!調べたいことはわかった!明日までに調べとくわ!!」
相も変わらずの俺への忠誠心。舎弟と自負するだけはあるようだ。
家に帰り、簡単にシャワーだけ入り、ほぼ裸の状態で薄っぺらの敷布団に倒れ込みそのまま眠りこけてしまった。明日は、みんなでの会議を企画しているのだ、俺はそんな思いを胸にひめ眠るのはなぜだか分からないが最高の気分だった。