リクエストぉ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺の名前は小峠華太。
 小峠「クソっ!?香月の兄貴に連絡がつかねぇ…どうなってやがる…」
 見回りに行ったっきり帰ってこない香月の兄貴を探している武闘派の極道だ。
 ガサッ
 小峠「!?ここか!!」
 俺は物音がした方を振り返る。
 小峠「…子供…!?」
 ただそこに居たのは10歳くらいの幼子だった。
 小峠「ホステスの子供…か?いや…この顔…ホクロ…何よりこの服…まさか…」
 しかし、特徴が香月の兄貴そっくりだ…
 香月「おにいさん…だれ?」
 声がもろ香月の兄貴じゃねぇか…
 小峠「香月の兄貴…」
 香月「かじゅき?」
 小峠「坊主…名前言えるか?」
 自分で言うのもなんだが、俺は強面の方だ。
できるだけ怖くないように顔を引き攣らせながら幼子の名前を聞いてみる。
 香月「しおんだよ!」
 うん。予想はしていたが…
 小峠「…なんてこった…」
 その幼子の声を聞いた途端確信した。
これは香月の兄貴だと。
いや可愛い。可愛いけれども!?
 青山「ちゃんかぶおかえり…って…は?」
 香月の兄貴(?)を抱いて帰ってきた。
一番最初にその事を聞いてきたのは青山の兄貴と須永の兄貴だ。
 須永「小峠きゅん…誘拐は…」
 須永の兄貴から妙な疑いをかけられている…
 小峠「なんでそうなるんですか!?」
須永「いや…だって…そのこ…」
 青山「いや…これ…」
 須永「…青山きゅん…いや…まさか…」
 青山&須永「香月!?&香月きゅん!?」
察し悪すぎるだろ!?
青山「ちゃんかぶ…どうしてそうなったんだ」
 そう聞いてきた青山の兄貴に俺はことの次第を説明する。香月の兄貴を探しに行ったら幼子になっていたこと。そして下手人の姿は見つからず、なぜこんなことになったのか分からないことなど…事細かに説明した。
 小峠「いや…香月の兄貴を探しに行ったらこの子がいて、香月の兄貴に似ていたので、まさかと思いまして…」
 小峠「てか服ブカブカですし…」
 …
 小峠「兄貴?」
 青山&青山「これが…香月&香月きゅん…」
 嫌な予感がする…
 小峠「…」
 いやまぁ分かりますが…
今まで香月の兄貴を表現するならば「神の悪戯」「美しい」という言葉だったが、今はより童顔になったせいかどちらかと言うと「可愛い」「天使」という言葉の方がしっくりくる。
ぶっちゃけた話、そこら辺の子役より可愛いと思う。まぁ、童顔に中性的な美しい顔立ち 。
という無敵のコンビだから当たり前といえば当たり前なのだが。
 親っさん「…」
 小峠「子供になってしまったらしく…」
 俺はおやっさんに事情を説明した。
 親っさん「まぁ…なってしまったものは仕方がない…戻す方法を見つけるまで置いておくしかないだろう…」
 小峠「ですよね…💦」
しかしこれといった打開策は見つからず、
現時点では「保留」ということになった。
 永瀬「おう華太〜」
 組長室を出ると永瀬の兄貴が話しかけてきた。
 小峠「永瀬の兄貴…」
 永瀬「今の話ほんと笑?」
 永瀬の兄貴は今帰ってきたばかりだ。聞いていたのだろう…
 小峠「はい…もうどうすれば良いか…」
 永瀬「だからあんなに飯豊達デレてたのか…小動物でも拾ってきたのかと思ったわ。」
 
 
 
 飯豊「うおおおおぉ香月の兄貴…可愛い…」
 香月「とよにいちゃん…おてておっきい!」
 速水「飯豊くんずるいよ!」
 小峠「お前ら…」
 飯豊&速水「うぉぉぉ小峠の兄貴!」
 香月「かぶにぃちゃん!」
 俺が頭を悩ませていること。それは香月の兄貴が幼くなっただけじゃない。いや。体だけならまだマシなのだが…
 香月「遊んで!」
 そう。思考まで幼くなってしまっているのだ。
 小峠「…」
 今はまだ打開策が見つからない以上、香月の兄貴。ではなく紫苑くん…として接することが正解だとはわかっている。しかし…
 香月「あれなに?」
 小峠「あ、香月の兄貴…!」
 ここは極道の事務所だ。
天羽組に子持ちだなんて破門された松崎と今は亡き廣島くらいだ…
無論子供用の部屋だなんてない。
てか子供に悪影響なものしかねぇ!!
チャカにドス…その他諸々子供が見てはいけないものなんてごまんとある。
いや…香月の兄貴だからいいのか…?
いやでも良心の呵責が…
 小峠「ハッ」
 小峠「あれ…香月の兄貴は…?!」
 飯豊「あぁ、それなら…」
 永瀬「和中が外に連れていったぞぉ」
 兄貴ナイスです!!!!
永瀬「いやぁあれは今まで見た事ないくらいいい笑顔だったぞ…」
 いや見たかった…じゃなくて…和中の兄貴が連れてってくれたのなら安心か…
 小峠「速水!飯豊!今のうちに危ねぇもんは片付けとけ!?」
 飯豊&速水「了解です!」
 数分後
 香月「ただいまぁ!」
 小峠「お帰りなさい。香月の兄貴、和中の兄貴。…え?」
 永瀬「おいおい和中笑お前泥だらけじゃねぇか笑どうしたんだよ!」
 和中「泰然自若…なんの問題もない。」
 小峠「子供って体力すごいんですね…あ。」
 俺はとんでもないことに気づいてしまった。
和中の兄貴が泥だらけということは…
俺はふと香月の兄貴を見た。
 香月「?」
 香月の兄貴はとんでもなく泥だらけだった。
問題はここではない。「誰が」香月の兄貴を風呂に入れるか…うぉ…胃薬でも買ってくるか。
舎弟(特に水野)が洗ったらどうなるだろうか…いや…香月の兄貴の記憶が戻った時、幼児化の記憶がずっとあったら…逆も然り、兄貴たちがやったら…香月の兄貴が戻った時、この記憶を忘れてくれればいいのだが…
 和中「俺が風呂に入れよう。」
 和中の兄貴!?
 和中「外に連れ出したのは俺だ。俺がやるべきだろう。華太。湯を沸かしてこい。」
 小峠「は、はい!」
 速水「小峠の兄貴!」
 小峠「どうした?速水」
 速水「伍代さんから調査結果上がってきました!こちらです!」
 小峠「ありがとう速水」
 情報によると下手人の組織の名前は
「炉理紺」(ロリコン)らしい。いやあからさますぎる名前だな…空龍街の外れで活動しており、目的は子供をさらって売り捌いたり自分たちの欲の発散のためにさらうらしい。
 小峠「とんでもねぇ下手人だな…」
 香月の兄貴を幼児化させた目的は顔面がいいから裏の売人から「幼児化の薬」を貰い香月の兄貴を幼児化させ自分たちの欲のために使おうという魂胆だった。
 小峠「ゲスが…」
 ちなみに幼児化は数日程度で治るらしい。
 小峠「香月の兄貴は和中の兄貴が何とかしてくれるだろう。」
 俺は町外れの雑居ビルに向かった。
無論狙いは奴らの制圧だ。
 小峠「天羽組じゃぁ!テメェら!俺らの大事な家族に手を出してんだ!死ぬ準備はできてんだろうなぁ!」
 モブ「うお!小峠!?」
小峠「お前ら全員地獄行きじゃぁぁ!」
モブ「ぎやぁぁぁぁ?!」
小峠「ふぅ。あとは戻るのを待つだけ…か」
南雲「香月可愛い〜♥」
矢部「とんでもなくセクシーでキュートだ…」
野田「おーよすよすなのだ 」
青山「香月ちゃん柔らかい…」
ボブっ
香月「へ…?」
3人「あ。」
香月「…」(今までの記憶全部あり)
香月「ご…ごめんなさい!?!?」
3人「いやぁ可愛かったなぁ笑」
香月「ぁあのっ…」
野田「のだにいちゃん…か笑」
南雲「いやぁ可愛かったなぁ」
矢部「もう一度呼んで見てくれないか?やべにいちゃんって笑」
青山「香月ちゃん。柔らかかったぜ。」
香月「も…もう許してください…」
それからしばらくの間香月の兄貴を可愛がるブームが天羽組内でできたそう。ちなみに俺も加担した。頬を赤らめて恥ずかしがる香月の兄貴は今までに見た事ないくらい可愛かった。
コメント
3件
香月ちゃんは幼児化も赤面も絶対可愛いんでしょうね(≧▽≦)