テラーノベル
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─ 1人の若き天使が、神を殺した。
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─ 己を証明し、己の欲を満たす為に。
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─ そうしなければ、自分を保てない。
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「 もっと、俺を見ろ。 」
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「 才能に恵まれただけの奴とは違うんだ。
努力したんだ。 」
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「 俺が1番なんだ。 」
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「 俺が、世界を創るんだ。 」
数万年前、天界という楽園が地獄に変わったあの日。
1人の天使が、初代天界神を殺した。
神殺しは禁忌とされており、重い天罰が下されるはずだった。
その若き天使は神の力を全て吸収し、神の力を手に入れた。
しかし、初代の神とは違い…大きな罪を犯した事や、強い欲望に影響され醜い姿へと変貌を遂げる。
醜い欲望の塊、その言葉を具現化したような姿。
ライト「嫌だ…!!██様!!ど、どうか…目を覚まして…!!
██様!!」
「 其奴はもう神では無い。 」
ライト「はッ…」
涙を浮かべたまま、震える体で恐るゞ声のする方を見た。
腕の中に、金に輝く血で濡れた元神を抱きながら。
目の前には、幾つもの目を持つ謎の存在が居た。
「 私こそが神だ。
今この瞬間から、お前を私の配下に置く。
光栄に思え。 」
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その存在は自分を神だと言った。
ライトはゆっくりと首を横に振った。
冷や汗を浮かべ、青ざめた顔で後ろに下がった。
目の前の存在を神だと認めたくなかった。
自分の腕の中で永遠の眠りに入った尊き存在が神様のはずなのに。
何故、目の前の存在が。
ライト「違う…あ、貴方は……神様なんかじゃない…
神殺しdッ」
ライトがそう叫ぼうとした時、目の前の神様から無数の大きな手が生えた。
それはライトを掴み上げ、謎の存在の目の前に引き寄せられる。
「 私は、神だ。それ以外の何でも無い。
神である私を侮辱するつもりか。
その屍は、神に相応しくなかった。
それだけだ。
私に身を捧げ、私に尽くし、私の為だけに過ごすのだ。
大天使ライト、お前は天使の中で一番の権力者だ。
お前こそが私の配下に相応しい。 」
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幾つもの目の瞳孔が、渦を巻くようにぐるゞと回って動いた。
その目は大きな手に包まれたライトに向けられる。
ライト「ッいや……い”ッ…嫌ッ…神様…かみ…」
ミシッと、骨が軋む音が鳴る。
呼吸がしずらくなる。
大粒の涙を流しながら、目線は幾つもの目から逸らす事は出来なかった。
意識が遠のいていく。
もう、そこからはハッキリとした記憶が無かった。
満天の星空の前に、レイヤの…どこか苦しげな、悲しそうな顔が見える。
ライトの胸倉を掴むレイヤの手は、僅かに震えていた。
ライトは静かに目を見開いて、瞳を揺らした。
唇が震える、何か言い返そうとして口を開くも、いつもの棘のような冷たい言葉は出てこなかった。
喉の奥に詰まったまま、出てこようとしない。
胸倉を掴む手に力が籠った。
レイヤ「…目を、覚まして…ライト。
ライトが…壊れちゃう。
元のライトに戻れなくなる。
……助けて欲しいなら、素直に言ってよ。」
震えた声で、小さく呟いた。
深く俯いて、唇を噛み締めた。
ライトは瞳を揺らしたまま、 視界がじんわりと滲んだ。
……、
─「 …大天使、私は誰だ。 」
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ライト「…崇拝なる神様、です。」
─「 お前の存在意義は何だ? 」
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ライト「……神にこの身を捧げ、神に尽くし、神の為だけに過ごすことこそが…
私の、存在意義です。」
─「 私に背く者にはどう対処する? 」
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ライト「…天罰という名の制裁を下し、私の手で消し去ります。」
……。
気付けば、ぽろゞと涙を流していた。
過去の記憶を思い出してしまった。
震えた手で、自分の胸倉を掴むレイヤの手首を掴んだ。
けれど、いつものような力が思うように入らなかった。
眉を顰め、唇を噛み締める。
空いた方の手でレイヤの胸を押した。
ようやく抵抗し始める。
でも、やっぱり弱々しかった。
レイヤ「……何してるの。」
目を細めて、ライトを暫し見詰めた。
ライトは小さく首を横に振って、唸った。
ライト「うるさいッ…離して!!」
泣きじゃくりながら何度もレイヤの胸を押して、足をばたつかせ、何とか起き上がろうとする。
けれど、レイヤの方が圧倒的に力が強かった。
レイヤ「……。
そこだけは、昔と変わらないね。
泣き虫。」
胸倉からそっと手を離して、ライトの頬に手を添えた。
親指で軽くライトの片目の涙を拭う。
レイヤの声は、何処までも優しかった。
ライト「ッ…」
レイヤを睨み、顔を背けた。
けれどレイヤは逃がさず、ライトの頬に添えた手を、ゆっくりと顎まで滑らせて掴んだ。
少し強引に此方を向かせる。
ライトは驚いた表情を浮かべた。
レイヤ「…こっち見て、逸らさないで。」
2人の顔の距離が近くなった。
レイヤも本気だった。
思いも何もかも、目の前の天使の為に。
ライト「…………」
数回瞬きをして、静かに目を細める。
そして、震える唇をまた噛み締める。
ライト「……ッ…」
目をきゅっと閉じて…暫く葛藤した。
が、レイヤの言葉で今まで溜め込んだものが全て出てきてしまいそうな感覚だった。
口を開いて、言おうとしたその時…
大きな手が何処からともなく伸びて、2人の前に迫った。
レイヤ「……!?」
ライト「 …ッ……!? 」
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くもねこ☁
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ら む ね _ @暇人
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ゆいらーめん
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