「 頭 冷 やしてきます 。 」
そう 言 って 飛雄 は 、 俺 の 目 の 前 からいなくなった 。
飛雄 がいなくなって 、 もう 3 日 。 飛雄 から 連絡 は 来 ない 。 さすがの 俺 でも 心配 だ 。
「 飛雄 … どうしてるかな … 」
そう 言 ってる 間 に 、 いつの 間 にか 飛雄 ん 家 の 目 の 前 にいた 。
ピーンポーン と インターホン を 鳴 らす 。 誰 かが 出 てくる 気配 はない 。
「 留守 …? 」
試 しに 飛雄 ん 家 の ドア を 開 けてみる 。 そうすると 扉 が 開 いた 。
「 飛雄 …? 及川 さんだよ 〜… 入るね 。 」
正直 言 って 何 を 言 うのかも 決 めてない 。 飛雄 がいなくなる 前 、 俺 は 何 を 言 おうとしてたのかも 。
リビング の 扉 を 開 ける 。
「あれ … なんで …? 」
入 った 瞬間 、 酒 や 、 鉄 のような 匂 いだな …? いや 、 血 の 匂 いがする 。 そして 、 俺 の 目 の 前 には ボロボロ な 飛雄 がいた 。
「 飛雄 … ちゃ … ん ? 」
「 … おいかぁ … さん … 」
嗚呼 。 これだ 。 俺 の 大好 きな 飛雄 。
バレー をしている 時 の 嫌悪感 が 湧 いてくる 顔 でもない 。 デート をしている 時 のあの 可愛 い 笑顔 でもない 。 俺 の 目 の 前 にいるのは 、
心身 ともに ボロボロ の ズタズタ な 可愛 い 飛雄 。 嗚呼 … 飛雄 、
「 愛 してる 。 」
そう 言 うと 死 んだような 顔 をしていた 飛雄 の 顔 が 少 しだけ 笑 っているような 顔 をしていた 。
「 俺 も ── 」
飛雄 が 何 か 言 おうとする 前 には 、 いつの 間 にか 、 俺 から キス をしていた 。
いつも 、 飛雄 からだったな 。
「ん … ぅ … 」
どっちの 吐息 かわからないほど 、 俺達 は 長 い 長 い キス をした 。
「はぁっ … 」
「 及川 さん … 好 き … 」
「 好 きだけなの …? 俺 はちゃんと 飛雄 こと 、 こんなにも 愛 してるのに 。 」
「 及川 さん 愛 してる 。 」
飛雄 がそう 言 った 直後 には 、 また 唇 が 塞 がれる 。 ふわふわして 、 気持 ちい 。 幸 せだ 。
飛雄 と 付 き 合 えて 良 かった 。
長 い 間 重 ねあった 唇 を 離 す 。
「はぁ … はぁ … 」
「 飛雄 / 徹 さん」
「 愛 してる 。 」
そう 言 って 俺達 は 笑 いあった 。
ボロボロ な 飛雄 。 死 んだような 顔 をしている 飛雄 。 でも 、 今 は 笑 ってる 。
… 違 う 。 もっと ボロボロ になって 。
「 飛雄 、 今 よりもっと 幸 せに 、 幸 せにするからね 。 」
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