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さのじんBL 『 甘いキスの余韻 』
ライブ後の控室。
ステージの熱気はまだ残っているのに、二人の周りだけ静かだった。
仁人がそっと肩に手を置き、勇斗を見つめる。
「 ……我慢できそうにない 」
勇斗は少し息を吸って、視線を逸らさないまま答える。
「 俺も、もう…限界かも 」
指先がそっと触れ合う。
温かくて、でも互いに探り合うような触れ方。
「 …..これで、いい? 」
仁人の唇が勇斗の唇に、そっと重なる。
最初は軽く、短く。
でも、息が混ざる距離で触れ合うたび、胸が高鳴る。
「 ……ん 」
小さな声が漏れる。
唇を離すと、互いの顔が触れ、息が混ざる。
短く重ねては離し、またそっと近づける。
寸止めと甘さの境界で揺れる、心地よい緊張。
「 …..もっと、 」
勇斗の低い囁きに、仁人は微笑む。
「 わかった。 」
そう言って、今度は少し長く、優しく唇を重ねる。
触れ合うたび、互いの温度が伝わる。
強く吸うでも、押すでもなく、
ただ甘く、確かに“ここにいる“ことを感じさせるキス。
「 …..好き 」
勇斗の小さな声に、仁人は息を止めて唇を離す。
でも、視線は離さず、肩を軽く抱き寄せる。
「 俺も、好き 」
その声に、胸がぎゅっと締め付けられる。
唇はもう触れなくても、
2人の心は完全に重なっていた。
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