前回同様
僕の部屋にワカイを連れてきて、手錠をかける。
ベットに繋げておいたら準備はよし。
《…っん、》
ワカイは周りを見渡して言う。
《貴方…これ、誘拐ですよ。》
《何のつもりですか。》
ワカイは僕を軽蔑する様な目で見る。
「だから、ワカイが何のつもりなの」
《っていうか、俺は若井じゃ((
彼の頬を思いっきり掴んでやや圧をかけながら言う。
「いや、お前はワカイだよ。今までも、これからも、ずぅっと。」
「だから、次そんなこと言ったらお仕置きするからね。」
それから
僕は仕事から帰って来た。
もう夜の20時。
《…おかえり。》
「ただいまぁ、ワカイ。」
《ご飯作っておいたよ、トマトパスタ。》
「まじ?よく分かってるじゃんワカイ。」
《うん、、“大森さん”トマトパスタ好きだもんね。》
「…」
バチッ
ワカイの頬をぶつ。
《っ…あ》
「ワカイは、僕のことを大森さんなんて言わない。」
「ねぇ、ワカイ。」
《…ごめ、んなさい。》
「そして、敬語なんて使わないから。」
「…はぁ」
僕はやや機嫌が悪くなりながら部屋に戻った。
まだ、仕事が残ってる。
この時僕はある大きな失態を犯してしまった。
レコや、作詞など色々なことが積み重なっていた。
注意が鈍っていたんだ。
だから、
《…スマホっ、?》
「…あれ」
「僕…スマホは?」
その事に気づいたのは30分後。
ワカイの部屋に行く。
その時、チャイムが鳴った。
「…なっ、」
玄関には、
「ワカイっ…」
「もしかして!」
ワカイは僕のスマホを持っていた。
大事なものでも持つ様に握りしめて。
《…っ》
「涼ちゃん達呼んだなっ…!」
クソ、こんな失態を犯すなんて。
《も…いや、大森さん》
「っ、だから僕はもときだっ((
《いい加減に、してくださいよっ…!》
「っ…」
《俺はっ、若井滉斗じゃないっ。》
《よく容姿は似ていると言われますが、》
《俺は、貴方の求める彼の人じゃないんだ!》
「…はぁ、?」
あゝ、頭がグラグラする。
ワカイっ、だってワカイは
ワカイ…
若井っ?
若井は?
《…ニュースで見ました。》
《若井滉斗さんは、事故で亡くなったと。》
《俺もファンだったから、ショックだったけど、》
「若井っ、」
《いい加減、現実を見てくださいよ。》
《若井さんは、亡くなったんです。》
ドンッ、ガチャッ
ドアが開けられた音がした。
其処には涼ちゃんとマネージャー、警察が居て。
〔もときっ!〕
少年は警察に保護され、僕は涼ちゃんに
〔なにやってるの?!〕
「…あゝ」
「ねぇ、涼ちゃん、」
「若井って、死んじゃったの?」
〔っ…!そうだよ。若井は、もう居ないの。〕
「っ…はぅっ、」
「う”ぁ、うぅ…」
若井っ、若井っ、
その時僕は久しぶりに泣いた。
若井の死を初めて自覚して、
僕は警察に連行された。
その時、
「…あ」
少年と目が合った。
「うぁ…ごめん、ごめんっ…泣」
《…大森さん。》
《俺、高井滉人って言うんです。》
《貴方達の、ファンです。》
《…また、会いにきますからね。》
「っ…う”んっ。わかったよ。高井っ、」
「ごめんっ…」
「ごめんっ…」
「ごめんなさいっ…!」
拝啓 若井滉斗様へ
ここ最近は暑くなってきて、夏の訪れを感じます。
其方では如何お過ごしでしょうか。
それでは簡潔に、
ミセスは活動を再開しました。
サポートメンバーも入り、LIVEもする予定です。
いつか、世界一のアーティストになる様頑張りますね。
貴方にこの前話しましたね、あの事件から少し。高井くんは普通に過ごせている様です。
彼にも、貴方にも申し訳ない事をしました。
この事件は公表されていませんが、しっかり反省してるよ。許してね、笑
涼ちゃんも、僕も貴方が居なくて、寂しいです。でも、貴方の分まで頑張ります。
今まで、ありがとう。
若井。
大好きだよ、愛してるよ。
どうか貴方が其方でも、楽しく元気でいることを願います。
いつか其方に行くからね、見守って、待っていてね。
敬具 大森元貴
生き写し終了です☑️
何か、全部悲しいのなんなん😢
まだ、短編集アイデアはあるのでお楽しみに♪
リクエスト欲しいなぁ…((
次回も楽しみにぃ!
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