君×僕の方程式
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 次の日~朝
 akr:んんんー、朝だ…。
 俺は今日
 
 彼に言われたことをやろうと思う。
 
 
 それは
 「元気良く振舞ってみよう作戦!」
 
 うん、ダサい。
 
 
 akr:と、とりあえず…。
 
 俺は鏡の前で笑顔を作る。
 
 akr:まぁ…上出来か…!
 
 akr:行ってきます!
 
 
 
 俺は扉を開ける。
 
 akr:…え?
 py:あ、おはようございます…!
 akr:な、なんでここに…?
 py:えと…一緒に…行きたいなと…思って…
 akr:え、あぁ、いいよ、いこ!
 py:ほんとですか!ありがとうございます!
 
 
 多分
 俺は驚いた顔をしていただろう
 
 笑顔なんて頭になかったんだから。
 
 py:akrさん…!
今日、お昼ご飯一緒に食べませんか?
 akr:え?いいけど…?どうしたの?急に…
 py:え?あ、そうですよね…ごめんなさい
 akr:いや、謝って欲しい訳じゃなくて…!
 akr:…大丈夫だからね。
 
 
 
 俺は昨日
 散歩中に聞いた内容を思い出した。
 「ー隣りー席ーーーーーー嫌いーーー。」
 
 
 微かだけどこれらの単語は確実。
 
 
 
 
 彼は今きっと
 
 嫌いな人と歩いている。
 
 
 この
 憂鬱な朝から。
 
 akr:学校着いたよ。
 py:着きましたね…!
 
 これは叶えられる恋なのだろうか。
 
 いや、叶えられないだろう。
 
 
 
 
 相手に嫌われているのに
 叶うはずがないのだから。
 
 
 
 俺は笑顔で話すのをやめた。
 
 
 
 
コメント
1件
Akiraさ〜ん…!頑張れ!