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むっちゃいい~!!!!✨✨ないちゃんがお洒落なのは納得wイフくんいむくんと出掛ける時の為に服選びに行くの尊すぎる…✨✨(間違えてたらごめん🙏)無理のないように頑張ってね~!!
青視点
青「ないこまだかな〜…」
土曜日、ないこと約束して駅に来とる。明日のほとけのとの買い物で着て行く服を選んでもらうためや。ないこはよくオシャレな服着とるから、きっとええ服を選んでくれる思う。
いつも来るんが早めのないこ。もうすぐ集合時間やからもうじき来ると思う。
桃「まろ〜!」
青「ないこ!」
噂をすれば、何とやら。ちょうどないこがやってきた。今日もまた服のセンスがええ。
桃「じゃあ行こっか!」
青「おん!」
桃「とりあえずこの店入ろっか」
青「わかった」
駅から歩いて10分ほどの距離のショッピングモールにつき、まるで親を追う小鳥のようにキョロキョロと辺りの店を見渡しながらないこの少し斜め後ろを歩いていく。そして、ないこおすすめの服屋に案内された。いつもシンプルな服ばっか着とる俺にはようわからんけど、オシャレな服ばっかりや。
俺はないこみたいに見た目をさほど気遣ってへんからなんだかこう言う店はむず痒く感じる。俺はオシャレな店はついつい緊張してガチガチになってまう。自分の情けなさに乾いた笑みが溢れた。
店内には大人っぽくてかっこええジャケットや、ロゴが入っとって肩の部分が少し空いとるパーカーとかが置いてある。とにかくオシャレな服ばっかりや。よくないこが着とるような系統の服や。それはスタイルも顔もいいないこやから似合うんや。とても俺なんかに似合うと思わんねんけど…
桃「まろってさ、シンプルなのばっか着がちだよね」
青「うぐっ…」
痛いところを突かれる。柄物とかは合わせ方とかどれが俺に似合うかがよくわからんから、全然着ぃへん。よく休日に遊ぶないこにはすっかりバレとる。
桃「んー…、じゃあこれとかどう?」
青「おぉ、おしゃれやな!」
ないこに勧められたんは、淡い水色の水彩画みたいにグラデーションになっとるシャツ。爽やかで綺麗な色合いや。これぐらいの柄なら俺でも着れそうや。
桃「で、ボトムスは〜…」
ないこが真剣に選んでくとるんが伝わってくる。わざわざ休日を割いてまで俺の恋のために付き合ってくれとる。親友であるないこが頑張って選んでくれとるんやし、俺も明日ほとけへのアプローチ頑張らなアカンな!
桃「これとかどう?」
青「俺やと選ばなそうなシルエットやわ…」
少し太めのグレーのデニムのストレートなズボン。俺やと中々履かへん太さや。シルエットとか素材自体はシンプルやけど、その両方が合わさることによって大人っぽくてええな。
桃「シャツは羽織る用として、インナーはこれかな!」
青「おぉ!ロゴTや!」
この暑くなってきた時期に最適な白の半袖のTシャツ。そこにオシャレな海外の街と人の白黒写真と英語が印刷されとる。英語の意味は『希望を捨てるな』。前向きでええ意味や。それに今の俺にぴったりやと思う。ないこがそれを意図して選んだんかはわからんけど、恋が叶うかもしれへんって希望がないと相手のことをずっと想い続けられへん。恋はそういうもんやと思う。
桃「カバンはそのボディバックで良さそうだし、靴は…サンダルとか持ってる?」
青「サンダルならシンプルな黒いやつ持っとるで」
桃「じゃあそれにしよう!」
桃「じゃあ試着してみてよ!」
青「わかった!」
服を持って試着室へ向かう。似合うか少し不安を抱きながらもないこが選んでくれた服に着替える。
青「おぉ、、、」
着替え終わり、鏡の前で回ってみる。そうするとシャツがふわりと靡く。ズボンも軽く風に舞う。自分で言うのもあれやけど、中々かっこええ気がする。これは俺自身も気に入ったし、ほとけに気に入ってもらえそうや。
桃「着替えれた〜?」
試着室の外からないこに声をかけられる。
青「おう!今開けるな!」
音を立てながらカーテンを開けた。
桃「すごい!めっちゃ似合ってる!✨」
青「ありがとうな!」
ないこがめちゃくちゃ褒めてくれとる。永遠に褒め続けられる。褒められ過ぎてて少し恥ずかしくなる。目を逸らして頬を掻く。そしてないこに軽く揶揄われた。やから軽くこづいて試着室のカーテンを閉め、元の服に着替える。外からないこの謝る声が聞こえるが無言を付き通した。
青「ホンマに今日はありがとうな!」
桃「俺も楽しかったし、全然いいよ!」
無事に買い終わり、店の外に出る。無事に服が買えて一息つく。少しだけ安心できた。と言ってもまだまだ明日への不安と緊張は残ったままや。
桃「次はアクセサリー選びに行こっか」
青「え、アクセサリーも買うん?」
桃「当たり前でしょ!アクセサリーも含めてコーデなんだから!」
青「な,なるほど…」
ないこの圧に押されながらも相槌を打つ。確かにないこは服装によってピアスを変えとる。そういうことやろうな。ないこのオシャレさの秘訣は。
桃「まずはネックレスから!」
男性のアクセサリーを主に取り扱っとる店までやってきた。店内にはオシャレなお兄さんがいっぱいや。中には怖そうな人もいて身震いする。よくないこは平然とおれるなぁ…
桃「これとかどう?」
青「おぉ!かっこええな〜!」
ないこに渡されたんは銀の十字架がついたネックレス。ちょっと厨二病心をくすぐられる。
桃「やっぱりこっちかな!」
そう言って手渡されたんは、銀に青い宝石がついたネックレス。この青い宝石は俺の誕生石のタンザナイト。青紫に輝いて綺麗や。
桃「次はイヤーカフ選ぼっか!」
青「はーい」
イヤーカフは耳に引っ掛けてつけるからピアス開けてへんくてもつけれる。俺はピアスつける予定がないから開けてへん。そんな俺にぴったりや。
桃「どれがいい?」
青「これかな…」
手に取ったのはいろんな種類が入った銀色のイヤーカフ。シンプルやし、これぐらいやったら俺でもつけてそうや。
桃「いいじゃん!まろに似合いそう!」
青「ホンマ?じゃあ買ってくるな!」
手にネックレスとイヤーカフを持ってレジに向かう。店員さんが優しい人やったから安心して話せた。これでイカつい人やったらビビって買えんかったわ…
青「お待たせ〜」
桃「おかえり〜、この後どうする? 」
青「うーん、どうしよか…」
時間もええ時間やしな〜…
なんだかんだ長いこと買い物しとった。有意義な一日やったと思う。
「あれ、ないくんにまろ?」
後ろから誰かに声をかけられる。俺とないこがゆっくりと振り返った時そこにいたのは…
青「え…」
桃と青「りうら!?」
俺とないこは二人して大声を上げた。