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とあさ_
あ
123
すっこ
「神の目は、外付けの魔力機関。それを持っているものは皆、神になる資格を、天空の島に昇る資格を持っている。そう聞いた。」
天空の島に昇った後、鈴風さんに対したまっていた疑問が爆発した。
「そうだね。」
「でも、あなたの持つそれは何?まるで神の目みたいで、全然違う。」
「模様のことかい?」
「違う。でも、疑問だった。何で俺のように多元素を使うのか、なぜそんなに再生するのか、なぜ、摩耗しないのか、なぜ、なぜ、この世界の理に縛られないのか。」
鈴風さんはゆったりと微笑んでいる。
「なんでだと思う?」
そう問われた瞬間、世界が赤く染まる。
「それは…あなたが、異界の神だから。そうなんでしょ?」
「ふふ、半分正解。でも、足りない。私は、不ーーー」
鈴風さんは、赤いブロックに呑まれていった。
正解を教えきってくれないまま。
それから、天理と戦いながら鈴風さんの言葉の続きを考えた。
割れた仮面の下の唇の動きから、なんとなく。
再生…死なない…不死の、ばけもの?
答えが出た瞬間、天理にとどめが刺される。
と、その瞬間ファデュイの伝令役からの連絡。
カーンルイアの扉から魔物がどんどん溢れてきているらしい。
過去のカーンルイアから現れるアビスの魔物たち。
織機で再現されたカーンルイアとは違う、正真正銘のカーンルイア跡地からアビスが侵食しようとやってくる。
ウェンティたちと急いで駆けつける。
そこには、先客がいた。
水晶に包まれた魔物たち。
扉の前には鈴風さん。
顔の半分を青い水晶に覆われている彼の髪は青が混じっている。
「鈴風、さん?」
俺達は呆然とそれを見ているだけ。
「ふふ、旅人。あなたは何が足りなかったのかがわかったかい?10、9…」
段々とカウントダウンが進んでゆく。
「…2、1、0。足りなかったのが、私が、異界から来た不死なのに、死の香りをまとった化け物だったから、でした。」
「じゃあね!またいつか!」
鈴風さんが扉の中に飛び降りた。
バタン!
水晶に包まれた魔物たちと鈴風さんをのみこんだ扉は閉じ、砂になって消えた。あるはずの地下空間ごと。
あっという間に終わったそれを俺達は見ていることしかできなかった。
やけに静かな空間が、不気味で仕方がなくて、鈴風さんがいなくなったのもあって、ぼんやりと地下から俺達は帰った。
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