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雅&大:「正式にお嬢様/お嬢の式神にしてくれませんか」
暁:「!?」
全く予想外のワガママが飛んできた、暁はそれはもう驚いていた
ー「式神」ー
人間、妖怪共に任意の相手と主従契約を行う事で「式神」となるが
仮の式神契約の場合、従者となる者から願い出る事で正式契約が可能となる
この二人と暁の場合は仮式神契約な為、従者となる雅と大蛇からの願い出た事で正式契約の条件を満たしたのだが
仮契約でも正式契約でも主となる者、従者となる者共に霊力を著しく消費する
光来:「良いの?暁は連合に正式加入はしていないわよ」
大蛇:「だから、正式に加入してからでいいんスよ」
連合でも霊力を著しく消費する為、式神を従者に持つ者はそう居らず、よもや加入前から式神を従えているなど光来、縁の知る限り居ない様で
縁:「暁、どうするんだい?ここで正式契約してしまっても、加入試験で有利に働く訳ではない筈だよ」
暁:「加入試験に影響が無くて、雅と大蛇が望むなら・・・ここで、やっちゃおう」
その言葉に雅、大蛇はとても嬉しい様で思いっきり顔に出ていた、それが嬉しいのか暁もニコニコしていた
雅:「私達のワガママに答えて下さってありがとうございます」
暁:「その堅苦しい話し方は変わってないね~」
雅:「変わる気も御座いませんので」
その時、光来は一人思い出した、暁が過去に一度正式契約をした時の事を
そして、正式契約をして気を失い一ヶ月近く眼を覚まさなかった事を
光来:「暁、契約したらまたッ!」
言いかけた言葉を縁に遮られる
縁:「きっと大丈夫だよ、あの子は昔と違う、成長しているから」
母親として父親として、心配ではあるのだろうが、暁なら大丈夫だと確信している様だ
暁の前に二人が移動して、跪く形となり眼を閉じ、祈る様に手を合わせると
暁、雅、大蛇の契約する為の詠唱が始まった
暁:『汝らが我が式神となる事を認め、その主となる事を望み、汝らの道標となろう』
雅&大:『我らが主を朱空 暁とし、その式神となる事を望み、力となろう』
暁:『主として』
雅&大:『式神、従者として』
三人:『『『互いを認める事をここに誓おう』』』
言い終えると同時、契約の完了を意味する陣が現れ、キンッと音が鳴り、陣が消えると、暁はふらりと倒れそうになるが持ち堪えた
翠恋:「暁、大丈夫なの?今倒れそうだったけど~」
光来:「霊力の使いすぎじゃ・・・」
縁:「霊力の残量としては充分残っているよ」
兄弟達も心配していたらしくホッと安心していると
雅と大蛇が駆け寄ってくる
雅:「私共のせいでしょうか?お嬢様の霊力が・・・」
大蛇:「俺も契約で取られたんで体が重いっス・・・」
暁:「・・・あはは、もう大丈夫だよ二人共」
照れくさいなと思いながら笑う暁だった
さあ明日は試験当日、しっかり休んで備えてないと!そう思う兄弟達であった
ーTo Be Continuedー