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⚠︎アメ日 虐め
朝の教室。誰よりも早く登校したつもりだったのに、自分の机にはすでに“いたずら”が仕掛けられていた。
椅子が引かれ、机は後ろの方へ押しやられていて、床には黒板消しの粉がぶちまけられている。
上履きを脱ごうと靴箱を開けたときには、もう片方の靴がなくなっていた。
「……また、か」
小さく吐き出した声は、誰にも届かない。
今さら驚くほどのことじゃない。
机の中に入れておいたノートは破られ、教科書には黒いマジックで「死ね」の文字。
上着の内ポケットには、ゴミが詰め込まれていた。
(なんで、こんなことするんだろ……)
理由はわからない。
でも、誰も止めてくれない。
だからきっと、皆にとっては“そういう存在”なんだ。
教室に少しずつ人が増えてくる。
韓国が笑いながら言った。
韓国「あ!日本〜!またやられてんの〜。まぁ、ドンマイってやつ?」
その隣で、フランスさんがクスクスと笑い、中国さんは鼻で笑って席についた。
ドイツさんはこっちを見て、すぐ目を逸らす。
ロシアさんは無表情のまま、なにごともなかったように鞄を机に置いた。
——誰も、助けてはくれない。
それが、ここでの“当たり前”。
そんな空気の中で、一歩だけ、明るい足音が近づいてきた。
???「お〜い、日本!」
ぱっと視界に飛び込んできたのは、 アメリカさんだ。
大きな声と、明るい笑顔。
教室の雰囲気が、一瞬だけやわらいだ気がした。
アメリカ「またやられてんのかよ。まったく、ひでぇなあ、あいつら」
そう言って、アメリカさんは私の隣にしゃがみ込み、チョークまみれになった制服の袖を、ハンカチで軽く払ってくれる。
アメリカ「大丈夫か?ほら、立てるか?」
差し伸べられた手は、あたたかくて優しい。
その手に触れた瞬間、ほんの少し、安心する。
日本「ありがとうございます。こんな私にも、優しくしてくれて」
心の底から出た言葉だった。
他のみんなが冷たい中で、ただ一人、変わらず声をかけてくれるアメリカさんは、まさに“救い”だった。
アメリカ「ははっ、当たり前だろ?俺は日本の味方だからさ」
そう言って、アメリカさんはにこっと笑った。
けれど、その目の奥に、ふと一瞬だけ見えた影に気づくことはなかった。
——日本が笑ってくれるなら、俺は、何をしてもいいんだよ。
そんな声が、聞こえたような気がしたけれど。
それでも日本は、信じていた。
アメリカだけが、優しいって。
そう思い込んでいた。
まだ、自分がこのアメリカの”餌“になっていることに、気づいていなかった。
HELLO( ´ ▽ ` )ノ
なんか、タコピー見返してたら思いついたから書いてみた。書き方変えてみたけど、違和感しかない笑。ではまた!
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