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りんてん
56
#knut
菓子折@砂糖菓子
5,510
主:💣️ (今回の💣️mっ気🈶)
暗い部屋 。
カーテンも閉まりきって , 月の光すら
見えない狭い部屋 。
青白い光が顔を照らす
スクロールしながら淡々と眺める
内容は見ているようで全く見ていなくて ,
ただ誰かの承認欲求の欠片を眺めている
充電中の緑色のバッテリー表示
23:52の表示
ふと気づけば日付が
00:00に移り変わる
「 …… 俺 , 何してんだろ 。 」
毎晩習慣の様に繰り返す 。
ベッドに横になり , スマホに充電器をさす
充電コードが繋がれたまま画面をぼーっと眺める 。
深夜のSNSは , 不登校、いじめ被害者、パニック障害、なんて色んな人が呟いている
1日に同じ時間帯に何回も何回も何回も。
投稿して , 消して , 再投稿して , 引用して
全員何らかの問題を抱えている 。
勝手にそう思い込んだ
彼ら彼女らの「自称」という部分を疑わなかったわけではない , 勝手にそういう人間が多いのだと , 認識したのだ
「 … 俺 , なんももってないわ 」
ある環境生きている人間からすると ,
俺は幸せなごく普通の生活を送っている
いじめも親も友達も金も障害も , 何不自由なく生きている
嗚呼 , 俺って何も持ち合わせていない
平凡だ
俺は何故かこの自身を取り巻く環境に酷く嫌気が差した
本来俺に何も無いことはいい事なのに , 俺は何かを求めていた 。
「 ……… 」
そんな事を考えると , 腹が立ちやすくなった
周りの人間一人一人の言葉に敏感になっていた , その言葉の意味を無駄に知ろうとした
人間関係だって全部疑った , 嫌いな人も好きな人も。
涙が出た , 自分の意思とは関係なかった
自身の境遇にひどく嫌気が差し , 自分が変わってしまった事が俺の中の大きなわだかまりとなった 。
全てが嫌になってしまった時 , 笑顔が張り付いて離れなかった
もう , 何もかもが遅くて , 求めていたものが満たされたのに , 何も満たされていない様な感覚に陥った 。
段々と生きている実感が無くなった 。
生きている , 呼吸をしている
起きて , 食べて , 話して , 寝て
何も無い , 俺の存在の意味がある日突然
分からなくなった
「 俺って , なんで生きとるんやろ 」
ふとした瞬間 , 友人に打ち明けた
彼は目を大きく見開いて
r『 なんでそんな事言うん? 』
不思議そうに俺を見つめた 。
俺の目には心配と同情の塊に見えた
「 … 生きてる実感が無いんや 。 」
するとrbrは突然手を大きく上げ ,
俺の頬を勢いよく叩いた
「 へ , ぁ ……… ?? 」
r『 痛いやろ?それが生きてる実感やで 』
彼はにっこりと笑っていた 。
痛い , 叩かれた所が熱を帯びている
頬に指先が触れるたび , どくどくと身体全体が脈打つ
今までに感じたことの無い高揚感 , 高ぶり , 衝動 , 快楽
嗚呼 , 俺生きてるんだ , 俺はこんなにも生きているんだ
人生で一番俺の心が躍った
生きている実感が与えられた瞬間は感動が身体全体を包んで心臓の鼓動が速くなっていた
「 なァ , もう一回 …… ♡ 」
生きてる実感を俺にもっと、もっともっと
与えて 。
コメント
3件
うわあぁ……好きです、愛しておりますぅ…
みぅです🤍🥀 「生きている実感が無い」って言葉の奥にある、何か渇きみたいなもの、すごく伝わってきた。普段何も感じないまま流れてる日常と、そこから逃れたいような、でも逃げ場もないような感覚。そして叩かれたあとの「痛い」が“生きてる証”になるラスト、感情がぐわって揺れたよ…。この重さ、ちゃんと受け止めたいって思った。続きがすごく気になる。