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ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
授業、それは俺が1番嫌いな時間だった。
👨🏫「〜〜〜。」
先生の声が聞こえているけど、
俺は授業に集中できない。
👤「ほら見てあいつ、また寝てる笑」
👤「ほんとだ。授業くらいちゃんと聞けよなwうわぁ…教科書すら出してないw終わってんなぁ」
そう言われて、俺は机の中を見た。
教科書に落書きされている。
机に出せないのは、
お前らのせいなのにと思っていたら、
周りから小さな笑い声が聞こえる。
正直、何が面白いかよく分からない。
💛「……すみません、先生。ちょっと気分が悪くて。」
俺は先生にそう伝えると、
教室を出る。
俺の通う学校は、
いわゆる不良校ってやつだ。
授業中に教室を抜け出すくらいじゃ、
先生もいちいち追いかけてこない。
ここの学校は終わってんなと、
つくづく思う。
保健室には…行きたくない。
だからと言って学校は出ない。
出たら親に連絡が入るからだ。
廊下を歩いているうちに、「屋上」への階段が目に入る。
💛「……行ってみようかな」
どうせ誰もいないだろうと思って、屋上の扉を開ける。
――その瞬間。
💛「……あ。」
先に誰かいる。
フェンスにもたれながら、イヤホンを片耳だけつけて空を見ている男子。
俺は咄嗟に扉を閉めようとする。
すると、
🩷「待って待って!」
明るい声。
扉を閉めようとしている手を止めると、
その人が笑ってる。
🩷「せっかく来たのに、帰るの?」
💛「……え?」
🩷「ここ、初めて?」
💛「……はい」
🩷「そっか。じゃあ今日からよろしく」
💛「……よろしくお願いします……?」
初対面なのに、めちゃくちゃ距離が近い。
俺は困惑する。
でも彼はそんなこと気にせず、
🩷「俺、ここよくいるから。困ったことあったら何でも聞いて。」
と言って爽やかに笑う。
🩷「1年?俺より歳下だよね?」
💛「…はい」
🩷「だよね先輩だったら終わったと思った笑」
キーンコーンカーンコーン
🩷「あっ俺行かなきゃだわ。
じゃあね。」
💛「さよなら…?」
彼は走って去っていった。
屋上に残された俺は、
しばらく閉じられた扉を見つめていた。
……なんだったんだ、あの人。
変な人。
でも――
久しぶりに、
ちゃんと俺に話しかけてくれた人だった。
〜次の日〜
💛「…」
今日も俺は、屋上に行った。
教室は俺への冷たい視線と、
嫌がらせでいっぱいだった。
でも別に俺は、
彼に会いたかったわけではない。
ただ、昨日と同じように
誰もいない場所に行きたかっただけだ。
そう思いながら、屋上の扉を開ける。
💛「……あれ?」
誰もいない。
昨日の彼も、いなかった。
俺は少しだけ屋上を見渡してから、
フェンスの近くまで歩いていく。
💛「……なんだ」
別に、何も思わない。
昨日会ったばかりの人だ。
名前すら知らない。
それなのに――
💛「……」
なんとなく、少しだけ残念だった。
そのとき。
🩷「あれ? 昨日の子じゃん!」
💛「……!」
突然、後ろから声がした。
振り返ると、昨日の先輩が立っていた。
🩷「やっぱり来たんだ!」
💛「……お…おはようございます。」
そう言って俺はぺこりとおじぎをする。
🩷「お!覚えててくれた?」
💛「……まあ」
🩷「よかった〜。忘れられてたらちょっと泣くところだったわ笑」
💛「……泣かないでしょ」
🩷「あ、初めてツッコんだ!」
💛「……」
なんだ、この人。
昨日もそうだったけど、
本当に距離が近い。
だけど――
昨日より少しだけ、
この場所が居心地よく感じた。
🩷「今日も授業サボってきた〜」
そう言って、なぜかピースをする。
💛「……先輩、毎日サボってるんですか」
🩷「毎日じゃないよ。……たぶん」
💛「…」
🩷「ってかさ!名前教えて?昨日、急いでて忘れてた!笑」
💛「…1年A組、吉田仁人です」
🩷「仁人ね!よろしく!俺は勇斗!1年しか変わんないから、タメでいいよ!」
💛「無理です。」
🩷「即答?!笑」
💛「……ふっ」
俺は先輩の明るさや、久しぶりの
暖かい会話に思わず笑ってしまった。
🩷「あっ!……今、笑った?」
💛「笑ってません」
🩷「いや絶対笑った!先輩のこと、笑ったなぁ?笑 痛い目にあうぞっ!笑」
そう言って彼…いや、先輩は、
俺の首をくすぐった。
💛「えっ?!ちょっ笑 ははは!くすぐったい!笑」
そういうと先輩は手を止めて、
こう言った。
🩷「観念したか!」
💛「笑笑」
俺は久しぶりに思いっきり笑った。
🩷「どう?これで少しは生き苦しくなくなった?」
先輩はさっきとは違う眼差しで俺を見た。
💛「…はい笑」
🩷「良かった笑」
そう言って先輩は安心して笑った。
俺もなんか嬉しくなって笑った。
その後、俺達は軽いやり取りをした。
するとーー
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった。
🩷「やべ、戻んなきゃ。」
と言って立ち上がった。
俺は先輩との時間が楽しかったのか、
「……また、来ますか?」
と聞きそうになった。
でもさすがに子供みたいで恥ずかしくなって、
💛「……また来るんですか?」
に言い換えた。
先輩はニヤっと笑って
🩷「ん? 俺に会いたいの?」
💛「違います」
🩷「また即答?!笑 可愛くないなぁ」
💛「笑 で、次はいつ来るんですか?」
🩷「可愛くない後輩のために明日来るよ!笑」
💛「えー笑 可愛くないってなんすかー笑」
そう言って先輩は屋上を出ていった。
先輩が出ていった扉を見つめる。
明日も来るんだ。
……なんだか、少しだけ楽しみだった。
コメント
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ああ、もうこれめっちゃ良かった……! 仁人の居場所のなさが胸に刺さるわ。教室では冷たい視線に囲まれて、屋上で出会った勇斗先輩の陽キャ感が眩しすぎる。特に「生き苦しくなくなった?」って台詞、ガチでグッときた。仁人が久しぶりに笑ったシーン、こっちも自然と表情ゆるむわ。最後の「会いたいの?」のやり取りも可愛すぎて、続きが気になって仕方ない! 今後の2人の関係がどう変わっていくのか、すごく楽しみにしてる🔥