テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第6話:予期せぬ食卓
熱が下がり、体調を取り戻した宮舘は、ある日の夕方、キッチンに立っていた。
「……何やってんの?」
帰宅した目黒が不機嫌そうに覗き込む。
目黒の手には、途中のコンビニで買ってきた味の濃そうな弁当の袋があった。
「体調を崩した際のお礼です。大したものは作れませんでしたが」
食卓には、宮舘の手によって美しく盛り付けられたスープと、上品な手料理が並べられていた。
目黒が買ってきた無骨なコンビニ弁当も、宮舘の手にかかれば綺麗な器に移され、立派な一品に変貌している。
「……別にお礼とかいらねぇのに」
目黒はだるそうに椅子を引いて座った。
二人で食卓を囲むのは、これが初めてだった。
無言のまま一口スープを口に含んだ目黒は、一瞬だけ目を見開いた。
「……美味い」
低く呟いた目黒の言葉に、宮舘はどこか誇らしげに、優雅な笑みを浮かべた。
「良かったです」
会話は少ない。
けれど、重苦しかった邸宅の空気に、少しだけ穏やかな風が吹き始めていた。
コメント
1件
「うわ、この回すごく好き……!」 宮舘くんがわざわざ料理作ってるところ、もう健気すぎて胸がギュッてなった。そして目黒が「美味い」って一言だけ零すの、なんかすごく重みあるんだよね。あの空気感が変わる瞬間、じんわりきたよ……。 ふたりの静かな距離の縮め方、丁寧で本当に素敵でした。続き、読みたいです🌸
10
691
#渡辺翔太
クリオネ?
487
鐘(カネ)低浮上(?)
36