knとshkは数名の部下を連れて各店を周り始める。
 kn「shk。ヘッドフォン。」
sh「あぁ、有難う。」
 歩きながらknがそう言うとshkは首にかけていたヘッドフォンを付ける。
一店舗、二店舗と周っていくが未だ情報はない。三店舗目を目指していると店内から大きな声が聞こえてくる。
 kn「急ごう。」
 knが走りだし他の皆んなもそれに次いで走る。声のした店内を覗けば1人の男性が倒れていて周りには物が散乱していた。
 男「くそっ!あいつらを出せ!あいつらのせいでっ!」
kn「はいはーい。事情は外で聞くから。」
 knが倒れていた男を引きずりながら店の外へと出す。knは男を放り投げると冷たい笑みを浮かべて質問していた。
 kn「で?何してたの?」
男「俺が、俺が死にものぐるいで手に入れた薬を…あいつら、横流しにしやがって!」
kn「…酒臭いなぁ。あいつらね…用があってここに来たわけだ?」
 酔っている男は怒っているからか、knの質問に悪態をつきながらも答えていく。
 kn「sm。〇〇地区の2-6調べてみて。」
sm『わかった。』
 smとの電話を切ると男を持ち上げて部下の方に投げる。
 kn「俺たちの島では薬は御法度。さらに、売買までしてるから…」
 knが部下達を見つめる。
 kn「好きにしていいよ。」
男「な、んだよ!お前らだれだ!」
 男は部下に連れて行かれ声が段々と遠くなる。
 kn「shk、ここの裏見に行こう。」
shk「わかった。」
 全員で店の裏側に行くと階段を登った先に怪しい入り口が見える。 knとshkは顔を合わせてその扉に向かう。
静かに階段を登りknが手を前に出し“止まれ”と合図を出す。そして、ゆっくりと扉を開ける。
 
 ギィィィ…
 男「!?」
kn「…困るんだよね、俺たちの島でソレ売買されんの…って日本語わかんないか。」
男「shitッ!」
 殴りかかってくる男をknが避けると後ろにいたshkが男の足を払う。男が床に倒れた所を部下達が素早く確保する。
だが、男は精一杯の力で暴れ出す。2人がかりでも厳しそうでそれを見たshkが男に近づいた瞬間……
 sh「うわっ!?」
 shkは足を掴まれて体勢を崩し勢いよく床に倒れてしまう。倒れた拍子に付けていたヘッドフォンが外れて床に転がる。
 kn「くそ!こいつっ!」
男「“shut up!!”」
sh「…ひっ!?」
kn「shk!?」
 knがすぐさまヘッドフォンをshkの耳につける。shkは怯えた表情で男を見つめていた。
 kn「くそっ…!」
 knが一発男の顔を殴る。男は抵抗する力が弱まりしばらくすると気絶してしまう。それを確認した部下達が動けないように手際良く拘束する。
 kn「お前たちはそいつ連れて先に車に戻ってて。」
部下「はい。」
 部下達が男を連れてその場を離れたのを確認するとknはすぐさまshkを強く抱きしめる。
 kn「…大丈夫、大丈夫だから。」
sh「はぁ…ッ…はぁッ…」
 息は荒く取り乱したように呼吸をする。背中をさすりながらknは何度も大丈夫とshkに声をかける。
戦闘では負け知らずのshkだが、彼には一つ弱点がある。
 “sub”
 である事…白尾にとってこの弱点を知られるのは大いに痛手だ。
 shkも先ほどよりかは落ち着いており、それを見たknが携帯を取り出す。
 kn「今、〇〇地区近くの人いる?」
kr『あー、俺近くだけどどした?』
kn「shkのヘッドフォンが取れてコマンド聞いちゃった感じ。 」
kr『shkは?大丈夫なの?』
kn「すぐにヘッドフォン付けさせたし、今は少し落ち着いてる。」
kr『すぐに向かうから待ってて。』
 knが通信を切りshkを見つめる。だいぶ呼吸も整い視点もしっかりとしてくる。
 kn「shk俺の事見て?」
sh「…kn。」
kn「ん、良い子。」
 軽く頭を撫でると嬉しそうに微笑むshk。グレアにならなかっただけ良かったとknは胸を撫で下ろした。
 しばらくしてkrが到着し、shkはkrと本部に。knは部下達と一緒に本部へと帰宅した。
 
 
 続く
コメント
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俺がリクエストしたやつだ!! ありがとうございますm(_ _)m まじ神です!! 続き楽しみにしてます
このお話好みすぎます✨️✨️