「両思いになりたい相手は」
大好きな 晴(はる)さんの、落ち着いた声。
耳には届いているのに、脳が拒否して、頭の中にまでは入ってこなかった。
晴さんも私がショックを受けているのはわかっているらしく、おだやかに続ける。
「大丈夫ですよ。時間をかけて考えてくださればいいと思います。赤桐(あかぎり)さんからこういう形で交際を申し込まれると思わなかったでしょうし、僕でよければいつでも相談にのりますから」
晴さんが気遣ってくれているのがわかる。
わかるからこそ悲しくて……その申し出に頷くことができなかった。
「彼と学校で顔を合わせるかとは思いますが、お返事はアドバイザーを通してお伝えいたします。お気持ちが決まりましたらご連絡くださいね」
なにも話さない私に、晴さんは優しく言ってくれた。
でも私はやっぱり返事ができなくて……呆然と彼を見返すだけだった。
面談を終え、学生マリッジ**********
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