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おはようを忘れた世界で僕は。
「__キーンコーンカーンコーン」
1時間目終了のチャイムが鳴る。
「…あ、これやばいな。」と、僕は口にこぼした。
というのも、この夜の世界のことを考えていたら気づいたら1時間目終了のチャイムが鳴ってしまっていたのだ。
もちろん、ノートは真っ白のまま。
筆記用具も一応、出しているが手付かずのままだ。
誰かが黒板消しを手に持つ。
「ちょちょちょっ!待ってよ〜…!」
__そんな抵抗は虚しく、書かれていた内容は無惨な消され方をされた。
「まあ、今回くらいは出さなくても…ん?」
__僕は失われていた記憶を思い出す。
このノート、4時間目終わりに出すんだった。
「やばいやばいやばいっ!」
ノートと筆記用具を雑に抱えて凪の席に行く。
「凪〜っ…!」
物欲しげな目で見つめてきた僕に凪は、「そんな急いでどうしたのよ、またくだらないことでしょっ。」
と、僕を小馬鹿にした。
僕は顔を下に下げて俯く。
「…板書を全くしていませんでした。見せてください。」
凪が笑う。
「待って、私も寝てて書いてなかったわ。
まあ別に大丈夫じゃない?」
そうくしゃりと笑顔を作る凪に僕はツッコむ。
「いやいやっ、1時間目のノート4時間目終わりに出すんだよね?」
…その瞬間、凪が肩を震わせた。
「…え?そんなわ……………ああああ。」
多分、否定してる最中に思い出したのだろう。凪は力ない声を出す。
「ちょっと板書してる人に見せてもらおう…!」
そう言い、決意を固めた凪は席を立つ。その背中は、まるで森を駆け回る子鹿のようだった__!
………そのあと、凪の友達、乃野田れいちゃんにノートを見せてもらったとさ。
…………やっぱり、当たり前で楽しい日々…
ずっと夜なのが変だと感じているのは、僕だけなのだろうか?