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アルフレッドside
待ち合わせの場所にはすでに菊が立っていた。
「ごめん、待ったかい?」
なんて聞くが、「いえ、私も今来たところです」と、彼は当たり前のセリフを口にした。
「じゃあ行こうか!確かこのアニメだったよね」
「はい!すっごく楽しみにしてたんです。早く行きましょ」
そうやって目を輝かせながら映画館を指差す彼はキラキラしていた。やっぱり菊は趣味に没頭しているときが1番輝いている。
菊が言っていた楽しみだった。は、映画が見れることだったのかもしれないが、俺にとっては久しぶりに菊に会えることが、なにより楽しみだった。菊も、そうだったらよかったな…
ポップコーンとジュースを買い、スマホの予約画面に表示された席についた。少し雑談をしていると、周りが暗くなり、映画の予告が流れ始めた。
映画が終わり、シネマから人が雪崩のように出てくる。その中には俺達もいて、映画の感想を語り合った。
「面白かったですね!最後の方なんか鳥肌立っちゃいました!」
「うんうん!やっぱりヒーローはCOOLなんだぞ!」
「ふふ、そういえば懐かしいですね。私と初めて会ったときもそんなこと言ってませんでしたっけ?」
「ああ、俺は君のヒーローなんだぞ!ってやつかい?てっきり君は忘れてるかと思ったよ」
「覚えてるに決まってるじゃないですか。貴方とな大切な思い出ですよ?」
「うん…俺もだよ。菊」
優しい表情を浮かべる彼に、俺は頷いた。
「ねぇ菊、このまま俺に付き合ってもらっていいかい?」
「……まぁ、用事はありませんが。」
「それは良かった!ちょうど菊と行ってみたい店が会ったから、そこでlunchといこうよ!」
「え!?私ポップコーン食べたのでそんな食べれませんよ、?」
「菊の分まで俺が食べてあげるんだぞ!」
そう言って俺は菊の手を握った。
「ふふ、全く、仕方ないですね」
10分ぐらい歩いたころだろうか。足を止め、菊に目的地についたのだと目で訴えた。その店の見た目は木造で出来た、瓦が屋根の古民家だった。
「ここですか?結構続いてるお店みたいですね。建物もキてるみたいですし」
「嫌だったかい?」
「あ、いえ。アルフレッドさんが行きたい店と言ってたので、てっきりMとかアメリカン風なお店だと思っていたので、」
「言っただろう?菊と行きたかった店なんだ」
「! そう、ですか。ありがとうございます!」
俺達はのれんを手で避け、店へと入っていった。
本田side
時間より、少し早く待ち合わせ場所についた。アルフレッドさんは時間にルーズだから、あと10分は待たなくては。と思っていたが、珍しく時間ぴったりに私の所へ走り寄ってきた。
「ごめん、待ったかい?」
「いえ、私も今来たところです」
「じゃあ行こうか!確かこのアニメだったよね」
「はい!すっごく楽しみにしてたんです。早く行きましょ」
目を輝かせながら映画館を指差した。
映画もそうだが、もちろんアルフレッドさんと久しぶりに会えることも楽しみの1つだった。
アルフレッドさんは最近入学したばかりでドタバタしていて遊びに誘いずらかったから。でも今日は、貯めてきた分だろうか、長く遊ばなかったからか楽しみが倍になっていた。
ポップコーンとジュースを買い、スマホの予約画面に表示された席についた。少し雑談をしていると、周りが暗くなり、映画の予告が流れ始めた。
映画が終わり、シネマから沢山の人が出てくる。その中には私達もいて、映画の感想を語り合った。
「面白かったですね!最後の方なんか鳥肌立っちゃいました!」
「うんうん!やっぱりヒーローはCOOLなんだぞ!」
久しぶりに聞いた。貴方が言う「ヒーロー」という言葉は、他の人がいうよりも信憑性があってかっこいい。
「ふふ、そういえば懐かしいですね。私と初めて会ったときもそんなこと言ってませんでしたっけ?」
「ああ、俺は君のヒーローなんだぞ!ってやつかい?てっきり君は忘れてるかと思ったよ」
「覚えてるに決まってるじゃないですか。貴方とな大切な思い出ですよ?」
「うん…俺もだよ。菊」
優しい表情を浮かべながら、彼は頷いてくれた。
「ねぇ菊、このまま俺に付き合ってもらっていいかい?」
「……まぁ、用事はありませんが。」
「それは良かった!ちょうど菊と行ってみたい店が会ったから、そこで昼ご飯食べに行こうよ!」
「え!?私ポップコーン食べたのでそんな食べれませんよ、?」
「菊の分まで俺が食べてあげるんだぞ!」
そう言って俺は菊の手を握った。
「ふふ、全く、仕方ないですね」
10分ぐらい歩いたころだろうか。足を止め、アルフレッドさんに目的地についたのだと目で訴えかけられた。その店の見た目は木造で出来た、瓦が屋根の古民家だった。
「ここですか?結構続いてるお店みたいですね。建物もキてるみたいですし」
と、ありのままの疑問を彼に投げた。
「嫌だったかい?」なんて聞かれ、気分を悪くしないように正直に「あ、いえ。アルフレッドさんが行きたい店と言ってたので、てっきりMとかアメリカン風なお店だと思っていたので、」と、答えた。
すると彼は、「言っただろう?菊と行きたかった店なんだ」といつもの太陽のような笑顔とは違い、お花のような、暖かい笑顔で私に微笑んだ。
「! そう、ですか。ありがとうございます!」
やはり彼は見ていなさそうで、ちゃんと周りのことを見れている。そんな彼には頭が上がらない。本当に良き友を持ったと思い、私達は店へと入っていった。