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前書き
こんにちはー。はじめましての方ははじめまして。
今回、一応予告していた小説になります。
まだ、下手かもしれないのですが、よければ読んでいただけると嬉しいです。
挿絵もちょこちょこ入れてく予定なので楽しみにしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
登場人物
秋葉原 礼乃(あきはばら れの)
中学一年生。絵を描くのが大好き。
未来 灯(みらい あかり)
礼乃の友達。人間関係を大事にしている。
天川 逸(あまかわ いつ)
中学二年生。ミステリアスで無口。でもある秘密があって─
第一章 夢 akihabara-reno
「ピピピピッ」
朝早くから、目覚まし時計が鳴り響く。
「ん…うるさッ」
だるさと怒りが込み上げてきて思いっきり目覚まし時計を叩いてしまう。これはいつものことだから、あまり気にすることはない。
「い、今何時…?」
目をこすりながら時計を見る。
「八時!?う、嘘!遅刻じゃ…」
朝から大声を上げ、嘘だと思いもう一度見てみると、時計には、五時四十分が表示されていた。
「な、なんだ。びっくりした。遅刻かと思ったよ…」
それにしても、久しぶりに早起きしたかも…とりあえず寝直そう。私は再度ベッドに寝っ転がり、目をつぶった。
…全然眠れそうにないかも。仕方ないから、このまま起きよう。
諦めた私は、ベッドから起き上がり、ノートを開いた。そのノートには、私の絵がびっしりと描かれている。
私は絵を描くのが大好き。
たとえ才能がなくても、私は描き続けると思う。
将来だって、絶対に絵関連の職業に就くんだ。
「今日はどんな絵を描こうかな〜…」
メモを見ながら迷う。メモにも絵のヒントになりそうなことや気持ちをすべてメモってあるのだ。それを見ながら決めると効率良く進めることができる。
「よし、今日はこれにしよう。」
メモのページをそのままにして、さっと華麗に線を引く。この作業を繰り返して、私の絵は完成するのだ。
たまに、「変な絵」と言われることがあるけど、そんなの全然気にしない。私は何度でも描き続ける。
「…っと。完成!」
そこから数時間後、絵が完成した。
やっぱり、朝に書いた絵が一番うまくいくみたい。
「あ、今って何時だろ…」
絵に夢中になっていて時間なんて気にしていなかった。遅刻寸前だったらやばい。
七時五分。ちょうどいい感じの時間。そろそろ準備始めなきゃ。
朝ご飯を食べて、制服に着替える。そして、いい感じの時間に扉を開ける。
「いってきます。」
そうして、空の光を浴びながら学校へ向かっていった。
「おっはよー!!!!」
学校についてから、そうそう飛びついてくるのは、私の友達の灯。すごく元気な子で、クラスの人気者。私とは大違い…一緒にいていいのかな。私なんかどうでもいいのに。
そう思っても、やっぱり離れては欲しくない。そう思ってしまう自分が嫌いすぎる。クソが。
「あれー?れーちゃん、今日元気あんまりなさげ?」
考えていたら、そんな事を言われてた。元気があるのかはよくわからないなぁ。
「そ、そんなことないよ!元気いっぱいだよ!」
「それなら良かった!…あ。」
え、なんか止まったんですけど。なんですか、『あ。』って。すごい嫌な予感しかしないんですけど。
「れーちゃん…き、昨日の宿題ってところってどこだっけ…」
灯が自信なさげに聞いてくる。え、ま、まさかこれって…
「え?えっと、85ページから90ページまでだけど…」
「れーちゃん、申し訳ないんだけど…」
や、やっぱり─
「宿題、写させて…!!!!!!」
きたー…大体灯はこのセリフが来たら、絶対宿題なんだよね。本当にしょうがない子なんだから…
「ほ、本当にごめん!!!これが何回目かって話だけどさぁ…もうこれ以上忘れるわけにはいかないんだよー…」
「し、仕方ないなぁ…本当に何回目だよ…」
「15回目。」
「何で覚えてんの…そんなことより、勉強を覚えてくださいっ」
頭をぽんっと叩くと、灯がてへぺろって言ってきた。何なんだこの人。
「とりあえず…はい。昨日のやつ。」
「うわー!!!ありがとうっ!この恩は一生忘れないよーっ!」
「それより宿題のことを忘れないようにしてくださいよ…」
「ほんとにれーちゃんったらツンデレなんだからーっ」
そういって肘でつついてくる。
「ツンデレじゃないし!そりゃ親友なんだから助けるのは当たり前でしょっ!…あ。」
最悪だ。めんどくさいことを言ってしまった…
「えーっ!そんなに私のこと大切に思ってくれてたんだねーっ!もう大好き!結婚しよう!」
そういって思いっきり抱きついてきた。
「うぐっ…つ、つよいよ灯…し、死ぬ…」
「え、あっごめん!思いが強すぎちゃったみたい☆」
そ、そんなこと言ってもさぁ…言い訳にしか聞こえないよ…
「ま、まあ…今度からは気をつけてよね。」
「はぁーい!宿題写させてくれてありがとう!じゃねー!」
そういって、灯は笑顔で去っていった。灯は時々ハチャメチャなことをするけど、ちゃんと感謝を伝えてくれる。私は灯のそういうところが好きなんだ。本当にすごい子だなぁ…と今日も思うのだった。
☆☆☆
いかがだったでしょうか。
好評でしたら、第二話も投稿できたらと思います。
それでは。