動かないのよ、まるで石にされたように
心では
「動け」
そう叫ぶのに
思い通りにならないのよ
しようとしてることは分かってる
整理出来てる
なのに動かない。
私は元々動けなかったのかと勘違いするほどに
動かない
今やらなきゃ。後に引けない。
分かってる、分かってるの。
ほら遠のいてく
また選択が縮まってく
あの人の背中が小さくなる
また私は夢見る少女に戻ってしまう
現実に打ちのめされて、夢に浸って、
またここに来る
何度繰り返しても私は動こうとしない
あの人の隣で笑う自分を眺める自分がいる
夢を夢で見ているの
あの人の温もりを、声を、仕草を作り出してる
戻れなくて、戻りたくなくて
でもどこかで思ってる
「私は二度と動けない」
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