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北斗side
俺の誘いのLINEに秒速で既読がついた
返信を待っている間、謎に緊張してしまった
そして3分ほど経った頃に樹から返信が来た
「空いてる」
やった
樹会える
「すぐ行く」と返信し、俺は樹の家へ向かった
田中side
「今夜空いてる?」というLINEをこんなに嬉しい気持ちで見るのは初めてだ
女のセフレに誘われると虚しい気持ちになるし
同僚や上司に誘われるとプライベートにまでズカズカ入り込んでくるデリカシーの無さに呆れる
だか今回は違う
俺が会いたい人からのお誘いだから
すぐ返したかったが、変なことを言いたくなかったので試行錯誤した末に、シンプルに「空いてる」と答えることにした
そしたら、「すぐ行く」と返事が来た
すぐ、…すぐ、!?
樹「どうしよ、」
最近忙しくて部屋が片付いてない
服があちこちに散らばってるし、洗い物も溜まってる
幸い風呂は済ませていたので、北斗が来る前に急いで部屋を掃除することにした
…..
ちょうど全部の掃除が終わったとき、インターホンの無機質な電子音が聞こえてきた
樹「はーい、!」
返事をしながら小走りで玄関に行き、ドアを開けた
北「遅い時間にごめんね、」
樹「んーん、!全然大丈夫!」
この前会った時は仕事だったからスーツを着ていたけど、今日は私服だ
無地の黒いパーカーにジーンズというシンプルなファッションだけど、イケメンだから映える
北「…樹、?なに見てんの、?」
樹「あ、ごめん、!私服見るの初めてだから、つい、笑」
北「なるほどね、笑」
北「…樹は寝巻き?笑」
北斗に言われてハッとした
掃除に気を取られて着替えるのを忘れていた
しかもこういう日に限って、くじ引きで当たったくまさんの寝巻き
あー、最悪だ、
こんなの引かれるに決まってる
樹「あ、いやっ、これは、⸝⸝⸝」
必死に言い訳を探してる中、自分の顔がじわじわ熱くなるのを感じる
北「めっちゃ可愛いね、笑」
樹「…え、?⸝⸝⸝」
北「似合ってる」
そんな真っ直ぐな目で言われたら恥ずかしい、
樹「ぁ、ありがとう、⸝⸝⸝」
北「家、上がっていい?」
樹「あ、どうぞ、!」
北「お邪魔します、」
北斗は丁寧に靴を揃えて入ってきた
前に会った時も、LINEしてる時も思ったけど、礼儀正しい人だな
そんなことを考えていたら、北斗に呼ばれた
北「樹、….なんで来たか、分かるよね?」
そう言い、北斗はだんだん俺に近ずいてきて、指を絡めてきた
樹「….俺、明日仕事休みだから、⸝⸝⸝」
北「それを俺に言ってどうすんの?」
そして意地悪な顔で笑って、顔を俺の耳元に近ずけ囁いた
北「ねぇ、樹はどうされたいの?」
樹「北斗に抱かれたいっ、♡」
続く
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