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なう(2025.8.16(土)AM1:21)
うるさい?おだまりッッ((
ロヴィ菊!!
どぞ!!
キッチンから漂うカレーの香り、菊は楽しそうに鍋をかき混ぜていた。
「お、菊、何作ってるんだよこのやろー」
「え、えっと……カレー、ですよ……!」
後ろから声をかけるロヴィーノに、菊はびくっと体を震わせる。
「手伝わせろよこのやろー」
「あ、……はい……!」
ロヴィーノが材料を手渡すたび、二人の手が軽く触れる。
触れるたびに、菊の顔がどんどん赤くなってゆく。
「ん?ドキドキしてるのかよこのやろー」
「そ、そんなこと……!///」
菊は顔を真っ赤にして俯くが、心臓の早さは隠せなかった。
「鍋をかき混ぜるの、ちょっと手伝おうかこのやろー」
ロヴィーノは後ろから肩に手を添え、菊の動きをサポートする。
「あ、危ないので、やめてください……!」
「ふふ、冗談だよこんちくしょー」
香ばしいカレーの匂いが立ち込める中、ロヴィーノがそっと顔を近づけ、匂いを嗅ぐように小さく呟いた。
「いい匂いだな……菊の作る料理はいつも…」
「……あ……ありがとうございます……」
やがてカレーが完成し、二人は小皿に取り分ける。
「ほら、味見してみろよこのやろー!」
「え、あ……」
同じ皿をつつく距離で指先が触れ、菊は胸が高鳴る。
「……やっぱり、菊の作る料理は最高だなッこのやろー」
「嬉しいですが……い、今は言わないでください……!」
ロヴィーノは冗談めかして微笑むが、目の奥は優しさで溢れていた。
夕飯を囲む二人だけの時間。
肩や指先の触れ合い、香りと笑い声が混ざるその空間は、甘くて少しドキドキする、幸せなひとときだった。