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教室の窓から外を眺めながら、私は椅子にちょこんと座っていた。
空は高くて、雲はゆっくり流れている。何も問題がない、いつもの朝。
ーーでも、私にはひとつだけ、みんなと違うところがある。
私は、生まれつき特殊な体質で、おならが普通の人よりも、ずっと威力強く出てしまう。笑い話みたいだけど、本人にとっては笑えない。
出したくて出しているわけじゃないし、我慢したくても、体が言うことを聞いてくれないことがある。
チャイムが鳴って、授業が始まった。
先生は黒板に向かい、今日のプリントを説明している。
私は背筋を伸ばして座った。その時だったお腹の奥が、むずむずした。
(え、ちょっと待って…..)
嫌な予感がして、私は太ももに力を入れる。
今はダメ。絶対にダメ。
心の中で必死にお願いする。
でもーー「ぷう……」
小さく出てしまったおならは、私の想像より、ずっと強かった。
ゴオオッ!!
一瞬で教室の空気が変わる。
カーテンが一斉にばさっとなびき、プリント
宙に舞った。
先生の髪の毛が乱れ、驚いた顔で振り返る。
「な、なんだ今の!?」
教室がざわざわする。
私は椅子に座ったまま、固まっていた。
顔が一気に熱くなる。
冷や汗が、だらだらと流れ落ちた。
#コメディー
ユーカ
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